カクテルあらかると【短編集】

作者 かがみ透

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★★★ Excellent!!!

まず、文章そのものが落ち着いていて、とても読みやすいです。
そして物語のモチーフであるバーと音楽についても、作者様の持ち合わせている知識の高さを感じさせます。
そして軸になるのは大人の恋愛。
成熟した大人の恋愛には出会いと別れがつきものですが、そういった要素をリアルに描いています。
結ばれた二人が決してイチャついたまま幸せになれるわけではなく、かといって別れで必要以上に重いわけでもない。いかにも物語っぽい誇張した表現よりも、現実的にその出会いや別れから何を学ぶか、大人としての付き合い方とはどのようなものか、そういったことを表現している作品なんだと私は感じました。
それにしても主人公の優くん、若造の癖にずいぶんと大人ですねえ。
優くんを参考にして改めて女房を口説いてみようか、とか考えてしまいました。
本作品を読んだら、きっと一人でバーに行きたくなると思います。
お洒落で落ち着いた、大人の恋愛を楽しみたいのなら、本作品をぜひ読んでみてほしいと思います。
(優くんのようになれたら、たぶんモテモテだよ)

★★★ Excellent!!!

バーテンダーであり、ピアノ奏者である優を主人公に、音楽を通じて出会う人達をめぐる色とりどりの恋模様が描かれた秀作。

この作品では、人を惹き付けて止まない優の存在がとにかく美しく映ります。
柔らかくて、温かい、そんな人柄の優だからこそ、この物語はこれほどまでに読み手を離さない力を生み出しているのでしょう。

作者様の音楽知識の幅広さ、ひとつひとつのカクテルの持つ意味をしっかりと描き出す筆力、そして魅力的な登場人物たち。
どれをとっても「素晴らしい」の一言に尽きます。

音楽やカクテルに興味がある方なら絶対にハマること間違いなし!
単純に恋愛模様・ヒューマンドラマとしても楽しめる一作です。

少しでも「お?」「気になるぞ?」と思ったそこの貴方!
ぜひご一読を!

★★ Very Good!!

(『Ⅱ. 第10話 モスコミュールな彼女』までの感想です)

バー「J moon」のバーテンダーである優に時間軸を合わせた「ジャズテイストで行こう!」の前の物語。

音大のクラシック派だった優がジャズに出会った経緯、そして「J moon」でバーテンダーをする事になった経緯が語られています。

華編も登場しており、優との関係、絶妙なやり取りも。

まだまだ目が離せません。

★★★ Excellent!!!

同作者様の『ジャズテイストで行こう!』が大変に素晴らしかったので、連作短編であるコチラも拝読。
やはり音楽が基本ストーリーでありながら、複雑な恋模様をカクテルで表現するこの手腕は見事の一言!
そして、わかってはいたが一筋縄ではいかないストーリーですねぇ……。

恋と音楽。
今回もこの二つが面白く噛み合ってくれることを確信しました!
もっと日の目を浴びて欲しいです……!