隕石と蟻

作者 如月ふあ

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★★★ Excellent!!!

いやぁ、マスターが素敵ですねぇ。
嫉妬も怒りも宇宙や星々からみれば、些末なことでしかない。
全ては見方次第で翻される。
わかっているようで、忘れがちですよね。
マスターは穏やかな語り口で優しく価値観のありようを説いてくれます。
さながらお坊さんの講話のように。
怒りでむしゃくしゃした時、そっと、このお話を読みに訪れる。
多分、それだけで救われることもあるのです。
あなたも本作を読んで、穏やかなこの瞬間を一緒に味わってみませんか?

★★★ Excellent!!!

 マスターと主人公の何気ない会話のやり取り。ここには大きな事件が転がっているわけではないけれど、魅力的な言葉が溢れています。特にマスターの言葉が、胸に刺さります。自分の価値観が、この作品の読了前後では、ちょっと変わって見えるほどに。
 大袈裟に聞こえる例え話も、最期には腑に落ちます。
 小生が一番気に入ったのは「孤独は飼いならせる」という一言。名言だと思います。この作品の中にはこんな名言が沢山ありますので、自分のお気に入りの名言を見つけてみるのも良いと思います。
 是非、御一読ください。

★★★ Excellent!!!

自らの考え方の偏りを認識し、その幅を広げる。
そうすれば、感情はある程度コントロールできる。
封殺するのではなく、受け取り方を柔らかくすることができる。
それは、誰にでもできること。

でも日々の生活の中でつい、そのことを忘れてしまっている。

マスターは言う。孤独な王を諭す道化師のように。
「寂しさは飼い慣らすことが出来るものですよ」と。

怒りも、嫉妬も同じだ。

この物語の主人公は幸福である。

この物語を読むことができる私たちも、ちょっと幸福である。

★★★ Excellent!!!

語り手“宙”(そら)と古民家カフェのマスターの、日常を切り取ったような作品。
短編ですが、「なるほど」と思わせてくれる作品です。
マスターの一言に説得があります。

>自分の価値感を翻される。そんなことはどこにでも転がっていますよ。錯覚も自分の捉え方です。

さあ、どの場面の台詞でしょうか?
皆様にも覚えがある内容ではありませんか?

喫茶店でコーヒーを待つ間に読みたい作品です。