少しの自信

「無事に倒せて良かったね~

…と、いうわけで、さっさと倒すよ~」


一撃で倒せた…という事に驚いているキョウヤを置いて

ユウキは次のコッコへと向かっていく

まぁ、ユウキの中では想定範囲内の事しか起きていないのだから

特に驚く要素は無いのだ

それよりも、早くコッコを倒して、ドロップを拾い集めたいのだろう

先程よりも連射速度が上がっている


「…俺…一人で倒したんだよな…」


一方、キョウヤは一人で…しかも一撃で倒せた事が夢のようで

ジーッと自分の手を見つめている

ユウキに強化されている…という事を忘れているが

それでも、一人で…しかも一撃で倒せた事はかなり大きい


「ふ…ふふふ…よっしゃ!俺もやれば出来る!」


ゴーレムとの闘いで、自信を失っていたキョウヤだが

少し自信を取り戻したようだ


「よーし、俺も狩りまくってやる!」


ユウキとは違い近距離の武器なので

倒すスピードは落ちるが、確実に1匹ずつ倒していく

1匹につき一撃なので、2人で狩っていくと

ものの数分で片がついた


☆レベルが1上がりました(キョウヤ)☆


「よっし!レベルアップだ」

「おぉ~、やったな~」


―◇―ステータス―◇―


キョウヤ・タニガワ


年齢:14歳

身長:158㎝

体重:47㎏

   

レベル:3

職業:冒険者

才能:多趣味・好奇心・天才児・運動神経抜群

神様スキル:インベントリ・鑑定眼・メイキング

戦闘スキル:格闘術(1)・連続パンチ(0)

生活スキル:採集(2)

HP:400

MP:400

攻撃力:400+500

魔法攻撃力:400

防御力:400

魔法防御:400

力:400

素早さ:400

命中率:400

運:400


―◇―  終  ―◇―


(……この強化ってどれくらいもつのかな…?)


特に効果の時間制限など考えていなかったので

キョウヤにかけた強化がどれだけの時間もつのか

ユウキにも分からなかった


(普通、ゲームとかやったら、制限時間とかありそうやけど…)


特に、時間を記載も見当たらないので

とりあえずは、様子を見る…しかなかった


「さてと、全部狩り終わったし…ドロップ品集めるか!」


思考を切り替え、楽しみにしていたドロップ品回収

卵と思われるクリーム色の楕円形を拾って鑑定してみる


◇ターゴ◇


今は使い道がない

コッコがドロップする


◇ 終 ◇


「やっぱり、使い道が無い…か…

ふふ~ん、まぁ、それも今日まで…だけどな!」

「確かに…俺達からすれば、使用用途は沢山あるからな」


そう、ご飯…メーコにかけて良し

フライパンで焼いて良し

おかずにもなるし、デザートにもなる

色々な料理を思い浮かべなかがら

ターゴや他のドロップ品を回収していく


「コイツら…ばっかじゃねぇの?!

ターゴなんか拾ったって、ゴミにしかならねぇのによぉ」


ふと聞こえた声に、視線を上げれば

そこには、ガラの悪そうな男が3人いた


(冒険者…なのかな?)


ユウキは、そんな事を思いながら、さっさとドロップ品回収に戻る

まぁ、とどのつまり…無視をし


(はぁ…何なんだよ、コイツら…)


キョウヤは迷惑そうにしながら睨み付ける

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