キングクーラ

(マジかよ…何でこんな所でクーラのボスが釣れんだよ…

もうちょっと向こうだろ…普通…)

(あれ?ボスって事は…かなり強いって事だよな…)

「正直…クーラのボスを2人で倒すのは難しいな」

「まぁ…ボスだもん…な…(とりあえず、鑑定して、その結果次第だけど…)」


◇キングクーラ◇


HP:2500

MP:800

攻撃力:700

防御力:500


ドロップアイテム:Kクーラ討伐証書


注意:状態異常を引き起こす


◇ 終 ◇


(…銃使えば…ギリいけない事は無い…な)


ユウキの攻撃力600に銃を足して900

つまり、400のダメージを相手に与えられる事になる

向こうの攻撃をしっかり避けれた場合、勝てる

しかし、毎回攻撃が当たった場合は、こちらが先にHP不足になるだろう


(キングブラウンボアの時は避けれたけど…

今回のコイツはどうだろうか…)


キングブラウンボアと違うのは、攻撃が一直線では無い…という事だ

だいたい、コイツは触手が一杯あるため、1つに気を取られたら不意打ちで

相手の攻撃を受ける事にもなりかねない


(と…なると…)


チラッとアレンの方を見る

そして、アレンと目がバチッと合う


「…その顔…逃げる…って奴の顔じゃねぇな…

どう戦えば勝てるか…って考えてるだろ…」

「まぁ…上手く戦えたら勝てなくは…ない…かな」

「マジかよ…流石期待の新人…だな」

「今は、そんな事より、どう戦うか…だよ」

「はぁ…アイツがお前の魔力を食べ終わる前に逃げる…のが一番なんだが…」

「上手くいけば倒せるって!

その前に確認した事が2・3あるんだけど…」

「手短にしろよ…」


アレンは、未だジーッとしているキングクーラに視線を向けつつ答える

今食べている餌が無くなれば、確実にこちらがターゲットになるのだから

当然の警戒だった


(いつものメンバーなら、逃げるの一択なんだけどな…)

「まず、1つ目、アイツの攻撃ってどんな風なの?」

「アイツの攻撃はあの長い触手4本を使った物理的な攻撃

触手に触れると、状態異常を起こす事があるから、触れないのが理想だな

あと、水系の魔法を使ってくる…」

「なるほど…(じゃあ、警戒しないといけないのは、4本だけか…)

あと、アレンの攻撃力と武器の性能は?」

「俺の攻撃力は300…武器が+150」

(450か…足りないな…仕方ない…)


ユウキは素早くメイキング画面を出すと、手を当ててイメージする

弓で、実際に矢を使うタイプ、魔力の矢を使うタイプ

どちらも出来るようにイメージしつつ、攻撃力が+250以上になるように考える

すると、手には木製の弓が握られていた

そして、それをポイッとアレンの方に投げ渡す


「おまっ…今コレどっから…」

「今はそれどころじゃないから!多分、それで攻撃力更に上がると思うから

2人でやれば、楽だと思う」

「…(あの目は…俺が逃げる選択しても、一人で戦うんだろうな…)

仕方ねぇな…ココは先輩として、頑張るか…」


諦めたように呟き、アレンはキングクーラに向けて弓を構える

アレンが一緒に戦ってくれる事を確認したユウキは

手にした銃をキングクーラへと向ける

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