学校

「これで、学校の手続きに行けるね」

「そうね、行きましょう」


ユウキの言葉に、ミーシャはニッコリと笑う

4人はギルドを出て学校に向かう

学校はギルドを出て、更に北側…ユウキ達の家とは反対側に行く

学校の近くには、あの妄想少女の家もあるが…

まぁ、気にしても仕方ないだろう…

真っ直ぐ進む事10分…左手側に学校と思われる門が視界に入った


「ココがセルヴィア学校よ」


門はとても重厚感があり、デザインはとてもおしゃれだった

柵状の隙間から中を覗くと、石畳の広い通路が校舎の方まで一直線に伸びている

通路の両側には、木々が綺麗に並んでいる


「凄いなぁ…

(何か、公立の学校っていうより、私立っぽい雰囲気…?

 まぁ、私立行った事ないけどな!)」

(へぇ~…意外と普通な学校なんだな)


ユウキは学校の外観、雰囲気に感心している

一方、キョウヤはこの世界で普通の学校があった事に感心していた

色々な事が元の世界と違うので、学校も寺子屋みたいなものをイメージしていたのだ


「今は入学式前だから、魔力認証が無くても入れるぞ

 入学手続きに色々な人が来るからな

 入学式が終わって、魔力認証に登録したら、魔力認証しないと開かないからな」


そう言いながら、シーヴァは門に手を当てる

すると、重そうな門が音も無く、スーッと開いた


「スゲー、自動ドアみてぇ~」


驚きながら中に入って行く

中は通路の両サイドに木々…その向こうは芝生になっていて

生徒達の憩いの場になっているのだろう…

テーブルやイスが木陰になる所に設置されている


「正面玄関がココで、基本的に出入りはココからね

 クラスが決まったら、それぞれの場所へ行く事になるわ

 今日は入学の手続きだから、職員室に行くわよ」

「はーい」


建物全体はレンガ造りで、少しレトロな雰囲気を感じる

中は木造になっていて、木の良い香りが漂う空間だ


「さ、職員室はこっちだよ」


ミーシャに案内されて長い廊下を歩いていく


(1-1…1-2…1-3…か…3つにクラス分けされてんだなぁ…)


分かりやすいようにだろうか…職員室は1年生の教室がある突き当りにあった

職員室の扉には、入学申請受付中…という文字が大きく掲げられている


「失礼します…」

「「「しつれーしまーす」」」


ミーシャに続いて3人が中に入る

中は広く、先生1人1人の机が並べられている


(えーっと…14歳で入学で20歳まで学ぶ…

 と、言う事は…6年間この学校って事なのか…)


6年間という表現に、なんだか小学校をイメージしてしまう

しかし、通う年齢的には中学~大学だ


「シーヴァ、14歳になるまでの子って、どうやって教育受けるの?」

「14歳以下は教育っつーより、親から一般常識的な物を教えてもらうだけだな

 勿論、入学してからも一般常識はやるが…

 知っている事の統一…確認みたいな感じだな」

「…そこで、常識を学ばないと…だね…」

「お前の場合はな…」


シーヴァとユウキがコソコソ話している間に

一人の教師が4人の元へやってきた

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