行きついた先

(学校といえば、結構長い間授業あるよな…

 休みの日に、依頼と生産すれば…生活は大丈夫かな…)


ユウキは学校に通った場合の事を考える

ココの学校が何時間目まで授業があるのかは分からない

それでも、休みの日はあるだろう…という予定で計画をたてる

何せ収入は自分達で何とかするしかないのだから


「分かった、ココから出たら学校に入学する手続きをとるよ」

「それが一番だな!」

「えぇ、それが良いですわ!」

「さて、色々説明してもらってて、放置だったけど…この奥がどうなってるか見に行くか!」

「おぉ、そうだな、忘れてたぜ」

「忘れないでよね…何のために危険な目に合ったのよ…」


ミーシャの言葉にシーヴァはアハハと笑い飛ばす

しばらく脱線していたが、ようやく本線に戻って来た3人は

気を取り直して奥を目指す

頼りになるのは、ユウキの光魔法のみ

まぁ、それで、結構な広範囲を照らし出しているので

全然暗さは感じない


「この奥って、何かあると思う?」

「ん~?普通はこんだけ魔力溜まってたらあるだろ」

「そうねぇ…この魔力があの罠のみになっているとは思えないわ」

「また罠があるのか?」

「さぁな…こればっかは行ってみねぇとな…」

「だよな~」


ユウキが広範囲を照らしてるので、罠があればすぐに分かるレベルなので

そこまで慎重に進まなくても大丈夫だが

落とし穴など、目に見えない罠があるのでは…

という疑いは晴れない


「お、開けた所が…」

「やっと、開けた所か…ッ!?」

「2人ともどうし…」


3人が辿り着いた開けた場所

そこに光が当たった瞬間、目の前の光景に固まる3人


「これって…」


いち早く戻って来たのはユウキだった

目の前にある物に、信じられないと目をこする


「これって、大発見だ!」


シーヴァはとても興奮気味だ

小柄なユウキを抱き上げて、高い高いするほどに


「うわぁ!!?ちょ、待て、何すんだよ!!?」

「ちょっと、ユウキ君を降ろしてよ!

 落としたらどうするのよ!」

「そんなフラグ立てるような事言うなよ!!?」

「大丈夫大丈夫、ちゃんとキャッチ出来てるだろ」

「僕は、んな事されても喜ぶ歳じゃねぇよ!!」

「あ~、そっか、残念」


ユウキはやっと解放され、地面に着地して一息つく


「まぁ、お兄ちゃんが興奮するのも分かるけどね…

 まさか…こんな所で…」

「金の採掘場が見つかるなんてな…」

「やっぱ、金なんだな…」


目の前に広がるのは大小さまざまな金色に光る石

むしろ、壁一面が金色と言ってしまっても良いほどの場所

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