冒険と出会い
道は道にあらず
(よし、キョウヤを家に帰しとこう)
どうするか考えた結果、ユウキはキョウヤに転送魔法を使う事にした
いつ起きるか分からないのだ、それが一番安全だ
「(そうと決まれば…)転送魔法発動」
イメージするのはキョウヤの部屋にあるベッド
そのマットレスと布団の間にキョウヤが移動するようにイメージして
キョウヤに触れる
すると、一瞬でその場からキョウヤが消える
「よし、これで解決だな!」
ユウキは、心配事が1つ片付いたユウキの頭の中は
目の前にある何処に繋がっているのか…何がいるのか
何があるのか…はたまた何も無いのか
それが分からない穴の事で一杯だ
とても嬉しそうに穴に向かっていく
「さ~て…何が出てくるか…」
楽しみのあまり、ニヤニヤが止まらない
この状況をキョウヤが見ていれば
『何ニヤついてんだよ』
とツッコミの一つくらい入れてくれただろうが
残念な事にユウキ1人しかいない
「魔法発動、ライト」
もう一度明かりを作り、穴の中を照らす
細い通路は、ユウキサイズが何とか通れるくらいである
「それじゃ、探検開始♪」
穴の中に足を踏み入れる
しかし、踏み入れた足は地面を踏みしめる事は無かった
「は!?うわぁぁぁぁぁぁ!!!!?
何だこれぇぇぇぇぇぇ!!!?」
ユウキは真っ逆さまに落ちていく
驚きのあまり光も消えてしまった今、完全なる闇の中だ
(何だよ、コレ!!!?
どうなってんだよ!!?
このままいったら、いくら僕でも死ぬんじゃねえか!!?)
何が起こったか分からず、混乱するユウキ
しかし、この先の事を考えるとバッと落ちる先を見据える
そこはただひたすら闇が続いていた
「魔法発動!ライト!」
大きい光をイメージし、辺り一面を照らす
ユウキの周りには直径5メートル程の空間があり
その先には岩壁が見える
そして、肝心の落ちた先だが…
今の所まだ見えない…
「と、とりあえず、落ちるスピードを何とかしねぇと…
魔法発動!ウィンド!」
向かい風をイメージし、自分の体を支える
落ちるスピードも落ち、とりあえず落下して
地面と正面衝突で死ぬ事は免れそうだ
(今度、浮遊出来る魔法を使えるようにしとこう)
今回の失敗から、次に入手する魔法を決めるユウキ
今使っている魔法も浮遊に近いと思うのだが…
(しっかし…この穴どこまで続くんだ?)
何処までも続く穴
ココまで来たら、底を知りたいと思うのは当然だろう
(てか、この場所…僕じゃなかったら、死んでるよね…)
この世界の人がどれほど魔法を使い
どれほどの強さがあるかは分からないが…
少なくとも、ラグーンにいる普通の人なら死ぬだろう
ギルド長や冒険の経験を積んでいる冒険者など
こういう事に慣れている人ならどうかは分からないが…
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