妄想は止まれない
「では、
「どういう関係って…(居候だけど、そんな事言えるわけねぇし…)」
「言われてもなぁ…ライバル…?(一方的にライバル視されてるだけだけど…)」
2人は顔を見合わせて、首を傾げる
合ってはないけれど、間違ってもない答え
「…ライバル…ですか…ライバル…ライバル…
も、もしや、それは!!!
『この可愛い彼女は、俺のもんだ』『何言ってるの?彼女は僕のものに決まってるでしょ』
『『なぁ/ねぇ、どっちを選ぶんだ?/の?』』
キャーー!そんな
「「いや、それは絶対に無い」」
妄想少女の上がったテンションを一言で沈める2人
(こ、これは予想外に変態な奴だ…)
(相変わらず、アクセル全開なんだね…)
キョウヤは若干引いた目で…ユウキは呆れた目で妄想少女を見つめる
しかし、そんな中でも妄想少女のテンションは上がっていく
「良い事を思いつきましたわ!
仲の良い2人が、
2人と結婚すれば万事解決ですわ!!」
「「するか!!!!」」
2人は、本気で嫌がっているが…それに気付かないのが妄想少女である
今の2人の反応を見て、違う解釈をするのだった
「せっかく良い案だと思いましたのに…
そんなに私を独り占めにしたいだなんて…強引な男性も良いですわ!!」
「だから、違うっつってんだろ!!」
(はぁ…ホント、この子何とかならないかな…
てか、普通…この状況なら取り合われるのはキョウヤだよね…)
そう、キョウヤと妄想少女の中では女1人、男2人で話が進んでいるが
実際は女2人、男1人なのである
なので、普通に考えると、取り合われるのはキョウヤなのだが
2人がそれに気づく様子は無い
というか、2人ともユウキを男と信じて疑っていない
(ま、面倒だから良いんだけどね)
ユウキが考え事をしている間にも、妄想少女の一言一言にツッコミを入れてるキョウヤ
きっと、そういう性分なのだろう
(さて、これから少し危ない区域にも行くし…
妄想少女にはご帰宅願いたいんだけど…)
この世界に、電話…なんてものはない
誰かに、迎えに来てもらう…というのは無理な話
だからと言って送っていくのは、正直面倒
(あ、なら…)
「あぁ…2人のステキな男性を虜にしてしまう
なんて罪作りなんでしょう…」
「誰も虜になってねぇよ!!
おい、黙ってないでコイツ何とかしろよ!
(途中からツッコミ放棄しやがって!!!)」
「そうだね、そろそろご帰宅願おうかな」
「嫌よ!
だって、妻だもの!!」
「「なってねぇから!!!」」
2人のツッコミは息ぴったりだった
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