キャラ不安定(キョウヤside)

「さて、お風呂入れに行くか」


洗い物を終えたアイツは、風呂場に行く

風呂場もあるのか…どんな感じなのか見に行ってみるか…


「へぇ~…結構広い風呂場だな」

「まぁ、ゆっくりしたかったからね」

「なるほどねぇ~…

 そうだ、一緒に風呂に入るか」

「っ!!?はぁ!?何言ってんの!?

 てか、キミキャラが安定しなさすぎじゃね!!?」


俺の発言にアイツは大いに驚いている

だが、それ以上に驚いているのは、何を隠そう俺だ

前の世界では、絶対そんな事言わなかった

そうしたいとも思わなかった

でも、今ふと思ったんだ

一緒に入ったら面白いんじゃねぇかって…

それを、正直に声に出しただけだ


「そうなんだよなぁ…自覚はしてるんだが…

 なんか、安定しないんだよな…

 前の世界ではこんな事絶対言わないし、しない事でも

 ココでは、すんなり口から出てきたりとか…」

「…もしかして…」

「何か心当たりあるのか?!」


この不安定なキャラ、何気に一番俺が困る

まぁ、もうしゃーない…とまで思えているが…


「いや、心当たりと言うか…

 僕は、ココに来た時見た目が少し変わってた

 髪の色と瞳の色…頼んだわけじゃないのに」

「俺は、見た目としては幼くなった以外には変化がねぇな」


髪の色も瞳も…何一つ変わっちゃいねぇ

設定された年齢に応じた見た目になったくらいだ


「僕は外見に変化があったけど

 内面的な所は、何も変わってない

 逆にキミは、外見は変化無かったけど

 内面的な所に変化が起こった…って感じかなぁ…と」

「ふ~ん…でも、何で変化なんか…」

「…まぁ、キミの場合、この世界に馴染むため…なんじゃないかな」


アイツは俺を見ながら言う

内面変わったのは仕方ないみたいな顔は何なんだ!!


「何だよ…確かにプライドは高かったと思うけどよ

 そこまで馴染めない感じだったか?」

「あんな、俺より小さい奴に教わるなんて…な感じだと、困るんじゃね?

 自分で何とかしてやる…っていうなら、良いけど」


そ、それは…


「…確かに…てか、お前はよく一人でやってこれたな3日とはいえ」

「まぁ、僕はこういうゲームみたいな世界は好きだし?

 何となく分かるんだよね

 ココで生きていくなら、ギルドに登録しておけば何とかなる…とかね」


俺とは正反対だな

まぁ嫌いとまではいかなかったが…興味惹かれる事は無かった


「何で、ギルドに登録しとけば何とかなるんだ?」

「ギルドに登録する事でジョブが選べるからな

 後は、そのジョブに合った所に仕事に行けば良いんだけど…

 例えば、料理人ならレストラン系とか

 薬術師なら薬のお店で働くとかね

 んで、戦闘職はまんま冒険者だな

 依頼で魔獣討伐や材料採集でお金を稼げば生きては行けるし」

「なるほどなぁ…

 で、お前は何のジョブなんだ?」


つまり、ギルドに登録すれば、仕事が出来るって事だな!

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