驚きの連続(キョウヤside)

「あ、ギルドはココね

 じゃ、僕は依頼受けるからキョウヤはあちこち見て回りなよ」

「あぁ、そうする」


チビとは、ギルド前で別れた

あんな小さいのに仕事とはな…あぁ、同じ年だったな…

さてと…まずは図書館に行くか

地図があるので、迷わないのは、かなり利点だ


「図書館…こんなに大きい物だったのか…」


予想を遥かに超えた大きさの図書館があった

まぁとりあえず、中に入ってこの世界の事を調べるか…


「うわぁ…こんなに本あるのか…」


こんなに大量にある本から、目的の物を見つけるだけで日が暮れそうだ

ハッキリ言って、探す気が起きない

でも、調べなかったら、この世界の事が分からない…


「まぁ…アイツに聞けば何とかなりそうだ…

 って、何言ってんだ俺!!?

 人を頼るとか、あり得ないからな!」


今の独り言は無かった事にしよう

ていうか、誰も聞いて無いんだから、無かったも同然だ!


「あの~、何かお探しですか?」

「うわぁ!!?」


び、ビックリした…全然気づかなかった…


「驚かせてすいません、何かお探しのようだったので…」

「あ…あぁ…うん、ちょっと本を探してた」

「それなら、こちらに検索機能がありますよ」

「へ…へぇ…そうなのか…」


何だろう、違和感だ

色々な物がチグハグな気がする…

見た感じは古い…のに

検索機能とか、近代的な物はあるとか…


「こちらですよ」


その女性に案内されて着いたところには、パソコンのような物がある

おいおい、パソコンあるのかよ…


「これを利用しましたら、すぐに見つけられますよ」

「あ、ありがとうございます…」

「いえいえ、分からない事がありましたら、お声かけ下さい」


…この世界は本当に何なんだ?

よく分からん世界だ…

と、言っていても仕方ないので、本を調べるか…

この世界の一般的な事を知りたいな…


「へぇ…操作はほぼパソコンというか、図書館の検索と同じだな…」


おかげで、スムーズに検索する事が出来た

時間を無駄にするわけにはいかないので

コピーされた紙を持って本を探す

量が多いから、なかなか手間だ…


「お、あったあった…コレか…」


やっと目的の本を見つけた

検索機能が無かったら、見つけられないな…


「って、うわ!?紙が消えた!!?」


本を手に取った瞬間、コピーした紙が消えた!!?

何だよ…ホントに…

くそ…今の誰にも見られてないよな?

うん、周りに誰もいない…良かった…


「はぁ…とりあえず、次だ」


気を取り直して、次の本を探す

紙が消えるのは分かったから、次からは驚かない

ふん、そんなに何度も驚くわけないだろ!


「はぁ…まったく」


何とか、目的の本を探し終える

5冊程を見繕った

読むところまであるんだ…ココで一気に読む事にしよう

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