キングブラウンボア

◇セレインの丸太◇

家具や建築、装飾などの加工に使われる木材


◇セレインの枝◇

小さい物に加工品に使用される素材


◇セレインの葉◇

たき火や肥料などに使用される


(あ、一応、使用用途はあったんだ)


ただのゴミじゃないかと思ってしまった事に

一瞬申し訳なさを感じた


「ん?肥料って事は、農業が出来るって事か?」


しかし、次の瞬間には違う事に思考はシフトチェンジしているのだった


「て事は、タネから育てる事が出来るって事だよね

 タネとかって、どうやって手に入るんだろ…」


ユウキは、タネをどうやって入手かを考えていた

今までモンスターのドロップとして出てきた事は無い

八百屋的な所に行けば売っているのか

それとも道具屋に売っているのか

まだ、分からない事が沢山ある事を実感したのだった


「まぁ、タネは後にして

 鉱石とか石系はココに無いから、他に採集する物は無いかな?

 あったとしても、また来ればいいんだけどな

 さて、キングブラウンボア探さないとな~」


ユウキは分布図を見て、キングブラウンボアの位置を確認する


「お、スッゲー近くじゃん

 さっさと行ってどんな奴か見てみたいな♪」


ユウキは急いでキングブラウンボアの元へ行く

森を抜けてすぐの所に巨大なブラウンボアが1体

呑気に草をという食事をとっていた


(これが、キングブラウンボア…)


◇キングブラウンボア◇


HP:500

MP:50

攻撃力:500

防御力:550


ドロップアイテム:Kブラウンボア討伐証書


◇ 終 ◇


「マジかよ…」


さすが、キングと言われるだけの事はある

全ての数値が今まで会ってきた魔獣以上である


「僕の攻撃力と武器の補正で650…

 アイツの防御力が500…という事は…

 100くらいしか通じない…」


今まで一撃で倒してきたユウキにとって一撃で倒せないのは

とても重要な問題である


(一撃で倒せないって事は、反撃されるって事じゃないか…)


今までは、反撃されても問題ない数値だった

しかし、今回は違う


「僕の防御は補正なんか無いから400

 アイツの攻撃は500…つまり、僕も100のダメージを食らうって事だよな…」


ココで問題になるのは、相手のHPが500あるという事である

ユウキのHPは400

お互い100ずつ与えていくと、どうやってもユウキのHPが先に尽きる


「ハハッ…マジかよ…死亡フラグじゃねぇか…」


ユウキは気付いていないが、このクエスト一人で受ける物ではない

そして、クエストに単独でないといけないとは書かれていない

つまり、これはパーティーを組むのを前提としている

しかし、今まで単独で行動してきたユウキにその概念は無い

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