魔法と魔法言語

そこで、次に魔法やスキルの本を読んでいく

そこには、スキルの種類、名前、獲得方法などが書かれていた

次に魔法の本には、魔力の操作の仕方

そして、魔法の獲得、発動…魔法言語の事が書かれていた


(魔法の獲得は…魔法陣を描き、そこから1度発動する

 2回目以降は、名前の詠唱と魔力で発動する事が出来るのか…)


本の中には、何種類かの初歩魔法として、魔法陣が書いてあった

魔法陣は、丸い円の中に魔法言語が書かれている物らしいが…


(…ちょっと待て…魔法言語って…)


本には、魔法言語は難しく、意味を理解していないと使えないと書いてある

魔法を作り上げる事も出来るが、魔法言語の理解と

イメージがピッタリ一致していないと出来ないらしい

そして、新魔法作成には、莫大な魔力が必要らしい

その後、魔力消費量は勝手に設定されるらしい

そして、新しく作った魔法のイメージと魔法陣を伝える事で

他の人も、その魔法を使えるようになるらしい


(いや、それについては良いんだ…それよりも…魔法言語って…コレは…)


ユウキは魔法陣を凝視する

凝視したからと言って、書かれている内容が変わるわけでもなく

そこに書かれている物は変わらず、そこにあった


(どー見ても…ローマ字じゃねぇか!!!!!)


思わず本を投げつけたくなったが、その衝動は何とか抑える

借り物の本は大事に扱わないといけない


(こんなん、全然難しくもなんとも…ってそっか…

 ココの…少なくとも人間の国では、日本語が主流

 アルファベットなんて、あんま使わないよな…

 しかも、それを日本語読みで表記してるなんて思いもしないだろう…)


ユウキは、落ち着きを取り戻し、再び本を読んでいく


(えーっと、魔法の名前は後で変更も出来るのか…

 確かに「hinotama」って書いてそのまま「火の玉」って言うよりは

 気分的に「ファイヤーボール」って言いたいな…)


初歩魔法は簡単な物だったので、頭に叩き込んで次へ行く

回復系も見たが、傷や異常状態回復はあったが

何が原因で起きたか分からない病気に関しては効果が無いと書かれていた


(なるほど…やっぱココの人達は知識不足なんだな…

 料理と言っても、簡単に焼いたり挟んだりしたものだし

 まぁ、仕方ないか…世界が出来て2144年しか経ってないんだ

 服着て、商売して、通貨があるってだけで、大したもんだよね

 地球では、人間が出てくるまでに、何億

 人間になってからも何千万年とかかってるんだからね…)


一般の本を見て、ココが前の世界とだいぶ違う事は理解出来た

ちなみに初めの500年ほどは、生物が存在せず

徐々に植物が出来上がり、その500年後程に様々な生物が誕生したそうだ

しかし、144年前までは、ゴチャゴチャと混在していて

144年前に、きちんと国として分かれ落ち着いたらしい

つまり、2000年ほどは、記録として残っておらず

女神からの話…といういわゆる神話が信じられている

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