キーワード5

・頂機関

 旧陸軍派閥を率いていた国防の要。改憲後も旧海軍派閥の分断吸収に成功し、国防軍を裏で指揮する日本皇国の大黒柱となった。ウォーパーツの研究開発を独占。

 十年前のデビル・マオウ急襲の際に壊滅的被害を被る。それに合わせて周辺同盟国に追いやっていた高見元帥が電撃復帰、国家防衛の指揮権を奪われることになる。それでも中央機関は未だ健在で、特務二課設立を以て高見防衛線に待ったをかける。司令の風雲児は頂機関の所属。なので一課と二課は折り合いが悪い。

 明治よりある一人の人間が率いているらしいが、真相は定かではない。その最深部には世界情勢を左右する『核』が隠されている。また、領土拡大・世界制覇を画策していて不穏な動きも見られる。




・暗部隠密

 頂機関を影から守護する機密部隊。旧幕府のお抱え忍者集団がその基盤となっている。奇天烈な忍術を駆使する彼らの実力はヒーローたちに引けを取らない。しかしウォーパーツの適合者ではないため、デビル相手には不向き。

 その主たる任務は情報統制と不穏分子の暗殺。高見元帥も過去に暗部隠密と敵対し、部下を全て失い地方に飛ばされた苦い経験がある。彼らの脅威が頂機関を支えているといっても過言ではない。

 彼らは基本的には頂家当主の指揮下に入るが、それより上部の命令権者の介入があればその限りではない。隠密頭の裁量が大きく与えられているが、その頭脳には特殊な洗脳が施されており、裏切りに対しては二重三重に対策されている。




・責任

 やるべきことをやる。それが大人に課せられた使命である。ヒーローでもそれは変わらない。




・誘導教育

 与える情報を選んで思考を誘導する教育方法。古くより様々な国家で行われてきたが、日本皇国が最も得意とする教育方法である。ヒーローたちには偏向された情報を与えられて、デビルへの敵意を育んでいる。それに加えて頂機関当主や暗部隠密頭には物理的な洗脳も施されている。全ては国を繋ぐため。

 これら事項には二課司令が水面下で抵抗しており、高見司令や人類戦士が真っ向からぶち抜こうとしていることから、国家情勢の変わり目は秒読み段階かと思われる。

 指定変異災害デビル。全ては奴等が目茶苦茶にした。 




・英雄色を好む

 大きいものが好きな人がいれば、小さいものが好きな人もいる。

 みんな違ってみんないい。

 でも、隣の芝生はいつだって青いものだ。男と女の苦しみはそうやって生まれるのかもしれない。






次回→ロシアの殺し屋おそろしや

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