後日談短編8:お月見2

アルルでは集会所の周りに一家が御座を敷いて宴会をするのだが、今回はテラスにテーブルと椅子を出した。酒を出し、ショウタとアオお手製の団子やつまみを食べると、ショウタがひらりと中央に出る。

「本当は相手役の女の人がいるんだけど、今日は俺だけで踊るね」

笛はアオが引き受けた。


アオの笛に合わせて、ショウタは舞った。選曲したのは、若いカップルが結婚へと至るラブストーリーである。相手役の女の子はいないが、いる体で踊った。見るだけで愛しい彼女を、月夜の晩に川辺に誘う。そこで一曲踊り、恭しく膝をかがめ、最後にはプロポーズする。彼女はそれに応え、二人は熱い抱擁を交わし、くちづけ……

「な、何してんだショウタ!止め、止め!!」


クライマックスで突然邪魔が入った。

「ショウタ、浮気は赦さねぇぞ!」

椅子からガタリと勢いよく立ち上がったファロは、つかつかとショウタに歩み寄り、取り返すかのように抱きしめた。

「え、浮気って……、これはただの想定でっ……」

「想定だと?一体どんな想定をしてんのか聞いてやろうじゃねぇか。想定でも浮気は浮気だっ!」

ファロはそのままひょいとショウタを担ぎ上げ、ダイナミック退室を決め込む。

残されたアオとカインは、ただぽかーんと見送ることしかできなかった。

「どんだけ嫉妬深いんだよ、陛下」

カインの呆れた声に対する返答はなかった。



「ほら、言ってみろショウタ、どんな想定してたって?」

「あっ、あ、そこ、いい……っ」

深々と入り込んだものを揺すると、ショウタの背中がきゅっと反れた。民族衣装は破れたら困るので(後でコレクションしようと思っている)脱がせたが、蝶のモチーフの化粧はそのままだ。今は真っ赤になったファロの背中の蝶と、戯れているようにも見える。

指でいけないように締め上げると、ショウタが腰を揺らして逃げようとした。

「やっ……ダメ、これ、苦しい……っ」

「ほら、言わないとこのままだぞ?」

逃げ腰を押さえつけて、背面からさらにいいところを突き上げると、ショウタは早くも泣き出す。

「あ、そんなっ……おねがっ、……あぁっ、手、手ぇ放してぇ。んっ、んっ」

顔を真っ赤にして感じいっているから、顔に描かれた蝶もほんのり赤くなった。お揃いのようでちょっと嬉しくなる。

「ほら、見てみろよ。お前の顔の蝶も赤くなってる」

抱きおこして自身の上に座らせ、膝を抱え上げた。ファロが奥の奥まで届いて、ショウタは身震いする。顎を掴んで姿見の方を向かせると、ショウタの体温が一気に上がった。


「あ、そんなぁ……いやっ、はずかし……っ」

顔を背けてしまう前に、腕力を使って抜き差しする。体の奥の方まで入り込まれて、ショウタの体がびくびく震えた。

「あ、あ、いっちゃ……」

言い終わらないうちにショウタが痙攣した。結局出さないでいってしまったらしい。

「何勝手にいってんだ。まだ質問に答えてねぇぞ」

そのまま前のめりに倒して、腰だけあげさせて突き入れた。

「あ、お、おれ、いったばっかなのにっ……!…っあ、あっ」

「じゃあ答えろ。何考えて舞を舞ってたんだ」

「言うから、言うからいかせて……っ」

ぐすぐす泣き始めたのでいい加減許してやるかという気になる。根本を締めていた指を滑らせて、緩急をつけて擦ってやると、「ひゃあぁ」と可愛い悲鳴をあげながらショウタが果てた。そのキツさの中をくぐり抜けて、自分もショウタの中に出し切る。


「ほら、いかせてやっただろ、言え」

「……ふぁろの……」

「ん?」

「ふぁろのこと、考えながら、踊った……」

だから踊っているとき、度々目線が上向きだったらしい。


それを聞いて国王が二ラウンド目に突入したというのは、ドアの外の見張りの兵士のみぞ知る。

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