甘い飲み物
おばあちゃんは僕にジュースを飲ませなかった。「体に悪いから」。そう言って。
だからおばあちゃんは、いつでも僕にお茶を飲ませた。急須で淹れて、湯飲みに注いで。お茶は熱いし、苦いし、淀んでいるように見えて僕はあまり好きじゃなかった。でも喉が乾くから、しょうがなく飲んだ。給食で出る牛乳がただただ、楽しみだった。牛乳は甘くておいしかった。甘い飲み物が飲みたい、とずっと考えていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます