第23話 ピアノ発表会
4月に私主催のピアノ教室の発表会をします。
ピアノ発表会をするにあたって生徒さん方から発表会費なるものを集めます。
一人につき7500円。
これが高いかな~と不安です。
簡単な発表会だと、スタジオに行って一曲弾いてスマホで誰かが写真撮影して解散。参加費2000円。
某大手楽器店の発表会だと大ホールで一曲弾いて参加費10000円。会場に写真屋さんが来ていて一枚3000円。集合写真5000円。個人の写真撮影禁止。1000円程度のお土産付き。
うちの場合。
一部で、一曲かニ曲ピアノ独奏、二部では何でも好きなこと。(連弾とかリコーダーとか吹奏楽部の子の演奏とか)
ゲストに今年はホルン奏者を呼んであります。
お土産に舞台の上に飾った鉢植えのお花と、今年は可愛いらしい音符付きの爪切りをお土産に一つずつ持って帰っていただきます。
あと写真屋さんに撮影を頼んであります。
この写真撮影が、一人につき2500円かかるのですがとっても良い写真を撮ってくださるのですよ。もちろん会費に含まれています。
7500円は無難な会費でしょうかね。
ゲストやお手伝いしてくださる方へのお礼で集めた会費はほぼ無くなります。会費が余ったら返す先生もいらっしゃるのですが、私は残りはお給料としてもらいます。
生徒さん達の演奏はとっても楽しみですが、困っています。
第一部の最後に苦手なピアノを弾かねばなりません。
独奏です。
調子にのって、リストのラ・カンパネッラを弾くと生徒達に言ってしまいました。
いくら練習しても指が動きません。
それと発表会の主催者である私は、最後に皆様の前でご挨拶をせねばなりません。
毎年、マイクを両手で握りしめ同じこと言っているような気がします。
そして気になるのが、その挨拶をビデオ撮影する保護者が、いらっしゃるのですよ。
そんなもの撮っても何の価値もありませんから。
ああ、憂鬱・・・。
続く
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