第11話 ピアノの先生は辞められない

 ピアノの先生辞めればって私に言った先生が、私に言ったの。

 「なぜ、私は生徒が少ないのに、あなたには、たくさん生徒がいるの?」


 そんなこと言われてもねぇ。


 私がピアノが苦手で、生徒がみんな私よりも才能があると思うから

 「すごーい!なんで出来るの。練習しなくてこんなだったら、練習したらすごいことに。」

なんて言ってるからですかね。

 きっと心から褒められたら嬉しいですよね。


 そりゃあ、ほぼ弾けない子とかも中にはいますよ。

 それでも音楽的な才能なら私よりも上だなって思ってしまうから、褒めながら一緒に譜面読んで、弾ける日を楽しみにしているのですよ。


 今時、どれだけ素晴らしいピアノ演奏ができても指導が厳しいだけじゃ、子どもたちも大人の生徒もついてきませんよね。


 何より、クリスマス会で子どもたちと本気で遊べるのに、ピアノの先生を辞められる訳がない!と思うのです。


 いや、厳しさもあるよ、ある。玄関で靴揃える。とか

挨拶するとか、ピアノに関係ないですけど。


                    続く


 


 


 


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