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だって女神なんてみんな顔が良いワケじゃん?



美しさとかの容姿レベルはみんなカンストしてるハズなのに何故妬むのか?



どの部分にコンプレックスを感じるのか不思議やわー…



…つーか実際の女神とか神は怪物に変えたり出来んのかね?



まあ出来たとしても不文律みたいな感じでお互いにあまり干渉し過ぎないってのがあるからやらないと思うけど。



魔界や冥界っていう敵がいる中での内輪揉めとか内戦は御法度でしょ。



強大な敵が居るのに内輪揉めしてるバカなんてのは人間ぐらいのモンだし。



「…それが?」


「ソレと同じモノを持ってるとしたら?」


「…!まさか…!」


「お姉さんに目隠ししたのはなんでだと思う?抑え切れてない時にこのお兄さんが急に入って来て目が合っちゃったからねぇ…」


「なんだって…!」



嘘しか喋ってないのに美人なお姉さんにソレを見破れるだけの材料が無いからかアッサリと信じてくれた。



「…というワケで、そのお兄さんを元に戻して欲しかったら俺の質問に答えてくれる?」


「…質問?」



俺が提案するようにきくと美人なお姉さんは不思議そうに聞き返す。



「織田吉成って知ってる?」


「…どこでその名を?」


「遠間愛梨っていう超可愛くてキュートな私の恋人候補の女子高生が誘拐された、って聞いたから調べてみたらその人に行き着いた」



俺の質問にピクッと反応して美人なお姉さんの雰囲気が変わったが、無視して女っぽさを演出するように重なった意味での言葉を使って嘘を吐く。



…まあキュートとプリティーって意味的には可愛いって言葉で被ってはいるものの日本語約とはちょっと違うんだよなぁ…



キュートは子供っぽい可愛さ。



プリティーは仕草とか見た目でのかわいさ。



ゴスロリ系のファッションで可愛い!キュート!って使われてるからか意外と勘違いされてるっていう言葉の不思議。



…ってアレ?逆だったかな…?もしかしたらプリティーが『子供っぽい可愛さ』かも…



…いかんいかん、俺の悪い癖でド忘れしてきてるぞ。



『キュート』と『プリティー』どっちが子供っぽい可愛さの意味だったのか分からなくなってきちまってるぜ。



………もういいや、どうせ後から思い出すだろう。



こんな意味不明な事に時間を費やすのは無意味だ。



「…遠間愛梨…確か遠間藍架の妹だったな…どうやって織田吉成に辿り着いた?」


「そこはほら、裏的情報屋の秘密?」



真剣な顔で聞いてくる美人なお姉さんの質問に俺は茶化すように疑問形で答える。



「裏的情報屋…?」


「とにもかくにもその人に制裁を加えないと腹の虫がおさまらないからね」


「…ふふっ、制裁か…」



真剣な顔から不思議そうな顔、そして面白そうな顔…と美人なお姉さんはこの短時間でコロコロ表情を変えていく。



「因みにその人の居場所を教えてくれない限りはそのお兄さんはずっとそのままだよ?」


「…私だ」


「…は?」



…ん?今なんて言ったんだ?このお姉さん…私だ、とか言わなかった?俺の聞き間違い?



「だから私だ」



織田吉成はさっきからずっとお前の目の前に居る、と美人なお姉さんは衝撃のカミングアウトをかましてきた。



…え?いやいやいや…え?



『おだ』はまだ名字だから男女の性別の違いが分からないにしろ、『よしなり』ってどう考えても男の名前だろ。



「こんなところで冗談なんて凄いなぁ…お姉さんどう見ても女でしょ?」



さっきイタズラした時に身体をくまなく弄ったけど男の象徴なんて無かったぞ?



女の象徴である穴はあったが棒なんて触った記憶がないんだが。



両性具有でも無いんだからありえねぇ、って。



何言ってんだ?このお姉さん。
























































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