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起きてる時や眠りが浅い時とかは意識的に無意識で?抑えるようにしてるけど…



無意識の時はどうなのか分かんねぇ。



一応リザリーやマキナ、ショコラとかとヤってる夢を視るって事は多分抑え切れてないんだろうけどさ。



…だってそんな夢を視るって、吸血鬼の特性が自分に効いてる…って事になるじゃん?



欲求不満だからそんな夢を視るワケだしなー…



つーか性欲を増幅させるのはさておき、淫夢まで視る…視せる?とかどこのサキュバス、インキュバスだよ…って話しだろ。



…まあ淫夢を視せてるんじゃなくて、欲求不満だから視る…って事で厳密には違うんだろうけど…



ソレでも妖怪である吸血鬼のこの特性とか厄介で迷惑だよね。



ヤれないのにいつでも好きな時にヤれるように出来るなんてもう…



…精神的拷問だよ。



…ヴァンパイア共は眷属作れるんだからこんな特性なんて無いだろうし。



コレって普通にヤれるようになったらヤバくね?



普通にいっぱいのヤリハー作れると思うんだけど。



この人外の体力、精力、性欲を持つ俺ならば一体何人の女までなら可能なんだろうか…



…意外とリザリー、マキナ、ショコラの三人に搾られて終わったりして。



アイツらも当然と言うべきか体力は人並み外れてるしなぁ…



だが!せめて藍架と愛梨と母さん…ついでにメイド達7人も加えたい!



…あ、普通に考えたらそのメンツになるといくら妖怪でも一日では無理だ。



日替わりだったら楽勝だけども。



「…あの、程人さん?」



説明を待ってたのに間が空いてたからか、クレインが不思議そうな顔で首を傾げながら可愛く催促してくる。



「おっと、すまん…考えごとをしてた…つまりだな…」



俺は軽く謝ってさっきの考えの中から邪なやつを除いて簡潔に説明した。



「…私のが魅力で、程人さんのは性的欲求…」


「そうだけど、言葉に出さないで欲しい」



なんかその言い方だと俺がヤバいド変態みたいじゃん。



確かに変態である事には反論の余地も弁解の余地も無い…



が、レベルの上がったド変態扱いともなれば話は別だ。



ソレは流石に反論するし弁解もする。



俺は異常な性欲や性癖の持ち主でない、断じて。



ただちょっと他人より変わってるってだけで、異常まではいかないと思う。



…ってかそもそも俺の性的欲求がどうのこうのじゃねぇし?



無理やり分かり易く伝えるなら、他人の性的欲求を増幅させる性フェロモンが滲み出てるようなモンだしな。



…そう!色気が出てるってやつ!



…いや、見た目とか雰囲気的な話じゃないよ?あくまで妖怪である吸血鬼の特性の話だからね?



「す、すみません…」


「…そろそろ戻るか」



クレインが謝り、へんな間が空いたので俺はそう提案して歩き出す。



…アレを教えれば俺への用も無くなるだろうし…早けりゃ明日にはいつもの公園に戻れるかも。



「あ…ま、待って下さい!」



早く平和で平凡な刺激のない暇でつまらん日常を過ごしたいなー…と考えながら歩いてたらクレインが焦ったように後を追って来た。



…平和な刺激のない暇でつまらん日常が続くと刺激的なナニカが起こらないかなー?って思うけど…



その刺激的なナニカが面倒な事だったら、ソレが日常になる前に直ぐにでも暇な時に戻りたいと思う不思議。



まあ俺の場合は面倒ごとばっかりなのがデフォで日常的な感じなんだから『戻る』の表現はおかしいかね?



…つー事は、一時だけでも暇でつまらない時を過ごしたい…になるのか。

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