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修行?的な事を始める事四時間。
内容を説明しても地味な事しかしてないから誰得か分からないので例のごとくカットで。
こういう場面って絵にしないとあんまり伝わらないというか…
聞いてる人がつまらなそうな上にあんまり興味も持たれないんだよね。
本来修行とか鍛練って同じ事の繰り返しだし?
そもそも俺はクレインが頑張ってるのをただ見てただけだから面白みゼロじゃん?
実はマキナ達がやって来て~…っていうイベントもねぇし、クレインの知り合いだか友達ガ~…ってのも無い。
そんなのを表現っつーか言った所で、って感じっしょ?
だからカット。
言い訳に聞こえるんならソレもソレでいいよ。
別になんて思われようが気にしねぇから。
…っつーのはさて置いて、そろそろ昼の時間に差し掛かる頃合いだ。
二回戦は誰と誰が勝ち上がったのか楽しみだねぇ。
…確かマキナとショコラ、リザリーとエリア…だったよな?
猛獣と土竜、魔女とアホか。
「…昼だな、一旦休憩しよう」
「…はい」
ケータイで時間を確認して声をかけるとクレインは少し疲れたような様子で頷く。
「どう?モノに出来そう?」
「…はい、大分感覚は掴めて来ました…もう少しでとりあえずは形になるかもしれません」
「そ」
聞いたはいいけど魔術の事に関しては俺に経験値が足りないので、意味が理解出来なかった。
意図や言いたい事はニュアンス的に分かるが…
魔力が無く魔術の使えない俺には実際どういう感覚で、どこまでの進捗状況…進み具合?なのか、の詳細を把握出来ない。
…リザリー達や魔術師ならばどのくらいまで進んでて、どうアドバイスすべきだ…ってのを詳しく分かると思うんだけどなぁ…
まあでもこんな俺でも分かった事はある。
クレインがまさかの雷魔術と炎魔術の二属性持ちだったって事だ。
俺の周りでは子供達を除いてはハルト以外では居なかった複数の属性持ち…
しかも強化や治癒などの補助が延長線上にある雷と炎ってのは凄い。
流石に二属性同時の強化魔術は使えないにしても…
こいつなら俺の研究の集大成である、あの魔術を使えるようになるかもしれん。
リザリーやマキナ、エルーには…いや、エルー達でも使えないとされるあの魔術。
完全な『治癒魔術』を。
…とはいえ、リザリー達には教えてないだけで…
不完全っつーか実用的なレベルまでの治癒魔術なら使えるんだけどね。
ただ二属性持ちよりかはスピードと範囲が劣るだけで。
…普通なら治癒魔術なんて先天性の才能を持つ人にしか使えないんだから、ソレでも十分過ぎる。ってツッコまれるような気もするが。
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