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参加人数はトランプ一組でだいたい4~5名ぐらい。
今回は双子も合わせて9名というかなりの大人数なので、トランプを二組を使う事に。
…一応双子が初参加なので罰ゲームは無しだとか。
普通なら『大貧民』に5回なったヤツが罰ゲームの対象で、『大富豪』に5回なったヤツが罰ゲームの内容を決めていた。
でも『大富豪』に5回なったヤツがいなければ、罰ゲームは無し。
そして『大富豪』に5回なってても『大貧民』に5回なってるヤツがいない場合も罰ゲームは無しになる。
…トランプで大富豪って言ったら時事ネタを入れると、某映画に出てた大統領を思い浮かべるような気がしないでもないかも。
未来の本を手に入れてカジノ王から大統領になったとかの。
それのモデルもいるんだっけ?
…まあ時事ネタはどんどん風化していくから時間が経てばハテナってなるよ、うん。
「さあ始めるよー」
「イカサマは無しだぞ?」
「…分かってるよ!」
「…当然じゃない」
トランプ二組を混ぜるように切りながら開始の合図をしたマキナにエルーが釘を刺すように言うと…
ショコラとリザリーがぎくっ!と、気づくか気づかないかのような微かな雰囲気を出しながら答えた。
…こいつら…カードを操作して自分の都合の良いように配ろうとしてやがったな…?
ってかカードを配るのは大貧民の役目だから、イカサマも難しいと思うけど。
まあイカサマをオーケーにすると100%罰ゲームが意味を成さなくなるし。
俺も含めたみんなが大貧民になったらバレないようにイカサマして一気に大富豪になるから。
ちょいとした計算で引くカードもみんなのカードも思い通りに出来るから楽に勝てるんだよね。
逆にソレをされるとなす術もなく富豪争いに変化するが。
「はい」
「…おお」
マキナが配ったカード5枚を手に取ると、運が良い事にダイヤの3がある。
「ハートの3!」
「クローバーとスペードか…」
「同じくクローバーだね」
「ダイヤは俺一人か…先攻もらい」
ショコラ、ハルト、マキナ、俺…と数字の3を出して手札が5枚になるよう山札からカードを引く。
「…という事は…ショコラがハートだから逆時計回りね、ついてるわ」
全員の手札が5枚揃ったところでリザリーが順番を確認する。
順番とは俺→リザリー→ショコラ→マキナ→エルー→エリア→ハルト→双子の左回りで、分かりやすく言えば逆時計回り。
…5が2枚でジャックが1枚、8が1枚、10が1枚か…
「…5ダブル」
手札を確認して少し考え、俺は数字の5をペアで出した。
「…パスね」
「パス」
「7ダブル!」
リザリーとショコラがパスして山札から1枚ずつ引くとマキナがカードを二枚出す。
「…10ダブル」
「クイーンダブルだ!」
「…パスだ」
「「パース…」」
エルーがカードを2枚出したかと思えば直ぐにエリアも2枚出したので、ハルトと双子はパスして山札からカードを一枚ずつ取る。
「…パス」
「パス」
「ぐむむ…!とりゃ!1ダブル!」
俺、リザリーとパスしてカードを引く中ショコラは唸りながらカードを二枚出した。
「「「「「…パス」」」」」
「「パス」」
流石に1のダブルともなると俺を含めたみんなが直ぐさまパスを宣言し順番にカードを引いていく。
「7!」
みんながパスしたためショコラは好きな数字と枚数を出せるようになりカードを一枚だけ場に出す。
「8で流して…4ダブル!」
次の番のマキナが数字の8で場を流してカード二枚に変える。
「…パス」
「5ダブル」
「6ダブル」
エルーがパスして山札から引くや否やエリアとハルトが直ぐさまカードを二枚出して行く。
「やっと出せる~…9…ダブル?」
「…パース」
「ジャックダブル」
双子の片割れがほっとしたようにカードを二枚出すともう片方はパスしてカードを引き、俺がJのカードを二枚出した。
…残る手札は8が一枚に10が二枚…!頼む!みんなパスしろ!
「「「…パス」」」
「「「「パス」」」」
「いえ~い、8流しで10ダブル~…終~わり」
俺の形ばかりの祈りが通じたのか全員がパスして山札から引いたのでこれ幸いと手札を使い切る。
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