25
天界や冥界のタブーを犯してる事にはならないからセーフ。
ネクロマンサーとか魂を使ったり弄ったりする奴はアウトだけど。
そういう事をすると天使や悪魔に…
ソレはさて置き、ズレたので戻そう。
「なに?お前、幽霊が怖いの?」
「…怖いに決まってるじゃないですか、本当にいるなら対処のしようが無いですよ」
「対処の仕様ねぇ…ゴム手袋とかゴム製のモノを身に付けとけば?あとは絶縁体でローブを作って身に纏うとか」
「絶縁体は電気も熱も通さないからね、幽霊から身を守るにはこれ以上のモノは無いかも」
ゴムって電気は通さないけど電気をスパークさせた時の火花の熱に弱い…が絶縁体はソレにも強いし。
「なるほど…!」
「とはいえいくら絶縁体でもココの重力はどうもならんけどな」
電気を通さないだけで引力や重力はどうにも出来んだろ。
「幽霊を退治したいならスタンガンでバチッ!とやれば当たりどころによるけど…一発で倒せたり」
「まあ電気の集合体だし…でも下手したら吸収されるかもしれんぞ?」
「あ!ソレ考えて無かった!」
いくら頭が良いとはいえまだまだ詰めが甘い。
「やっぱり幽霊の退治に効果的なのは蓄電池への吸収じゃね?」
「ゴーストバ○ターズみたいに掃除機的アレで吸い込むやつ?」
「そうそう、アレ考えた人って凄ぇよな…」
「あの…ゴーストバス○ーズってなんですか?」
ショコラと懐かしの映画ネタで盛り上がってると、おずおずとした感じで少年が手を上げて質問した。
「だいぶ昔の映画で、街で悪さしてる幽霊達を掃除機で吸い込んで退治していく…って物語」
「へー…昔から幽霊を題材にした映画とかあったんですね」
「ん~、どちらかと言えばバスターズっていうよりもスイーパー寄りだけどな」
幽霊共を一匹残らず掃除してやるぜ!
俺達ゴーストスイーパーズ!…的な?
「塩とか聖水は効果無いんですか?」
「塩?塩が効くんなら海に幽霊なんていないだろ」
「水は電気を良く通すって言うから…磁力とかも強くなるんじゃないの?」
あの海で泳いでたら無数の手に引っ張られるとかあるじゃん?
そんなのどう考えても磁力じゃね?
聖水とかも逆効果だと思うんだけど…まあもしかしたら水が嫌いな幽霊も中にはいるかもしれんから、ソレはなんとも言えん。
「塩の効果で海に縛られてる可能性とかはあったりしないんですか?」
「なるほど…ソレは考えてなかった、海に縛られてるねぇ…」
「でもそれならサメの幽霊とか魚類の幽霊に食べられちゃうんじゃない?クラゲとか海には結構ヤバ目な生物とか魔物もいるワケだし」
「確かに、あっちもこっちも幽霊の状態だったら危険度は生きてる時と変わらないハズ…」
うーん…幽霊にも死ぬって概念があるのか?
某死神バトル漫画の主人公は生きてるハズなのに死んでる状態で、なおかつ死にかけてたりするし…
他の死神達も一回死んでるハズなのに生き死に成長の概念があるから…あり得ない事ではない…かも。
あの某死神バトル漫画も凄いよな…
死神のヒロイン?があの外見で200歳近くなる割に、成長の速度が主人公に出会ってからは人間と同じぐらいになるっていう。
どういう風に修行したらたった一年で倍以上に強くなれるんだろう。
だってさ…200年近く鍛えても主人公より少し弱いぐらいだったんだろ?
あの漫画は絶対に設定ミスってるとしか思えない。
主人公に至っては人間として死んだ後にまた死神になれるとかいうチート性能だぜ?
最終回は死神の総隊長になって、仲間達が死んだ後に隊長となって死神の世界を守っていきます…的な感じかね。
…っと、例のごとくズレちまった。
「幽霊がいる世界って実際どんな世界なんだろな」
「案外私達と変わらないんじゃない?実はあっちからしたら私達も幽霊のように見えてたりして…」
う~ら~め~し~や~とショコラはふざけて幽霊のポーズをした。
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