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そいつがまた異常に強くてさ、ハルトやエリアを合わせた7人でやっと一体倒せるぐらい。



魔界に行って同じモノを見た時はもの凄く驚いた。



ソレと同時に、ああ…と納得できたんだけど。



あんな強い植物がこの世界にいるって事がおかしいからな。



「つーワケで、食べれる」


『『そ…創造主~!!大好きっ!』』


「うおっ!危ないから!」



肉とかを串に刺して焼きながら説明したら二体同時に飛びついて来やがった。



今度は踏ん張ったおかげで倒れなかったが…危うく衝撃で串焼きを落とす所だったぜ…



『…あ!と言う事はユリちゃんやファイも食べれるのよね?』


「まあそうなるな」


『…呼んでくる』



聞くや否やダッシュで研究所の中に向かって行く。



「?あれ?アニー達どうしたの?」


「コレが食えるのを知ってユリとファイを呼びに行った」



近づいて来たマキナに串焼きを4本渡して簡潔に説明する。



「え?精霊ってご飯食べれないんじゃ…」


『そーぞーしゅー!!』


「危ない」



マキナが言いかけた時にエルーの持つ魔剣ユリが人化して突進してきた。



俺はソレを優しく受け止める。



『ふぁーん!久しぶりだよぉ!死んだって聞いてとても寂しかったんだよぉ!創造主ぅ!』


「はいはい、嬉しいからって泣くなよ」


『な、泣いてないもん…コレは…汗!そう走ったから出た汗だもん』



またベタな言い訳を…ホント昔から変わらんな。



『創造主、久しぶり』


「おお、ファイ…こいつどうにかしてくれ」



動き辛くてしょうがねぇ…とゆっくり歩いてきた最後の魔剣ファイに腰に抱きついて泣いてるユリを指差す。



そしてその後ろからニーナとアニーが歩いてくる。



魔剣の奴らが人化して全員揃うって…かなり珍しい光景だ。



昔でも半年に一回あるかないかぐらいだったのに。



『ご飯食べれるってホント?』

『何から食べようかしら…』

『…串焼き…』

『…創造主を手伝おうとは考えんのかお前らは』



見た目的に美形の女の子三人と美形な男一人に囲まれる俺。



実際は精霊4体なんだが。



「うわー、4体揃ったの久しぶりに見た」


「いつもは寝てるものね」


「…ユリとファイまで起きるとは…」


「相変わらずみんなていとの事が好き過ぎるね~」



更に珍しい光景を見ようとショコラ達まで集まって来る。



「お前らが前に立つと他の研究員が取れなくなるだろ…話があるならコッチに来い」



俺は食べたいけど近づけそうにもない… ってな感じの研究員達の顔を見て反対側に来るように促した。



「で?なんの用だ?…ホラよ」



ショコラ達に用件を聞きながらニーナ達に串焼きを渡す。



「ドラゴン狩りの件を三人で相談してみたんだけど…」


「多分、あの肉がドラゴンのだとバレたのは私たちにも非があったと思う」



ちょっと反省してます。みたいな雰囲気でリザリー達が話し始める。



「非があった…ねぇ…」


「さっき確認した所、ドラゴンの肉の情報源はナターシャの居る魔法学院からだそうよ」


「ん~~…どっかのクソガキがこの騒動?の発端かよ」



クレインだったら中々賢いから口の堅い友達にしか言わなさそうだし…



なにより他人に広めるって事をしないと思う。



広めたら個体数の少ないドラゴンが狩られて更に少なくなる、って事ぐらいは分かるだろ。



あー…でもまだ子供だしなぁ、口止めしなかった俺らにも…



……だから私『達』にも非があるって事ね。



チッ、ソレは俺も入れての事なのか?



そもそも俺が解体しなきゃ……いや、ソコまで行くとただの加害妄想になる、考えるの止めよ。



「で?ソレが分かったからどうする?俺と一緒にドラゴンハンター的な奴らでもぶっ殺しに行くか?」


「それ、良いアイディアだね!」


「ドラゴンの生態保護活動とか言えば国から補助金でもせしめれそうだな」


「あー…凄く楽しそうだけど、私は研究が…はぁ…今回はパスだよぉ…」



ショコラだけかなり残念そうに落ち込んだ様子で手を挙げる。

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