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忍者(女)達の了承を聞いて俺も野郎共の集まる部屋の中に入る。
そしてゴソゴソとポーチの中からスタングレネードを取り出しピンを抜く。
「みなさん!注目!」
「「「?……!??」」」
入ってきていきなり上げた大声に驚いてか野郎共は俺を見た。
ニヤリと笑ったその瞬間…投げたスタンが爆発し、部屋中が激しい光と音に包まれる。
当然俺は目を瞑っていたが。
「うわあ!」
「くそっ!なにが…!」
目が眩んだりしてパニックになってる野郎共を斧で真っ二つに斬り裂いていく。
抵抗もままならず、20名全員を片付けるのに5分もかからなかった。
「チッ…狭い室内だから返り血が少し着いたか」
斧を肩に乗せボソッと愚痴りながら部屋を出る。
「何があったの!?」
「まさか…!」
さっきの音が外にもきこえたのか俺が部屋を出ると同時に女の子達が集まってきた。
「…!あなた…!なんて事を!」
俺がホールの真ん中ぐらいまで進むと部屋の中の惨状を見た女の子が俺に対して武器を構える。
「あっはっは!怨むなら警告を無視して暗殺部隊を差し向けたあのハゲに言うんだな…っつってももうこの世には居ないが」
いくらこの国の医療技術が発展してようが、治癒魔術の技術が高かろうが…
死んだ人間は生き返らせまい。
「まさか…あんた、龍崎隊長を…!?」
「さあね~?そろそろあの人達が来そうだし…この場は退くとしますか」
俺はクルリと忍者(女)達に背を向けて走り出す。
「待て!」
「逃げ切れるとでも思ってるの!?」
全力疾走に近いスピードで廊下を駆け抜け、階段を駆け上り…屋上一歩手前の階に逃げ込む。
そしてトイレを探し、個室に駆け込み、ある場所に影移動。
ふぅ…なんとか藍架と鉢合わせる事態だけは避けれたな。
変装を解いていつもの格好に着替え声も戻す。
くあぁ~…眠ぃ…この国に来てから全然寝てねぇ気がするぜ。
斧を小箱に入れて無名を取り出し、家の近くの路地に影移動した。
…よし、誰にも見られてねえ。
周りの人目を気にしながら家に帰ると…なんと電気が点いている。
だが鍵はかけられていてドアは開かない。
「あ、お兄ちゃん…おかえり」
ドアを数回ノックするとドアを開き、愛梨が出迎えてくれた。
「ただいま…まだ起きてたのか?」
「うん、明日休みだし…」
「そっか、いいなぁ」
俺は愛梨と共に家の中に入り、手洗いうがいをしてリビングのソファに座る。
「晩御飯あるけど…温める?」
「ん~…じゃあお言葉に甘えて」
愛梨は晩飯をレンジで温めたあとに、俺が座ってるソファの前のテーブルに置く。
「あのね…お兄ちゃん、昼間の事で聞きたい事があるんだけど…」
「聞きたい事?」
もぐもぐ晩飯を食べてると愛梨はなぜか俺の隣に密着するように座った。
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