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ひたすら頑張って築き上げた関係を、急に現れたぽっと出に奪われたら…



いくら俺でも気が狂うかもしれん。



今まで抑えてたモノも噴き出して手が付けられなくなるかも。



…それは言い過ぎか、さすがにそこまではいかないよな。



でもなー…脇役の幼馴染(女)がメインヒロインって結構ある設定だろ?



リザリーとマキナとショコラは容姿もキャラも、メインヒロインとしては申し分ないんだよねぇ。



だからこそ…こんなぽっと出の主人公に奪われる可能性はなくは無い。



最近はNTRとかも流行ってるらしいし。



くう…心配事が止まらないぜ。



「とにかく、用が無いんなら出てけ…っと迷惑かけたお詫びにコレをやろう」


「え…?…っとお」



シッシッと手を払ってビンのジュースを投げて渡す。



「あ、ありがとうございます…ではおやすみなさい」


「おうおやすみー」



少年が部屋から出て行くのを確認してベットに腰掛ける。



「お前、いくら俺に嫉妬させたいからってさぁ…」



俺はため息を吐きながらビンの蓋を外して、サイドボードの中からストローを取り出して入れる。



「ふふ…バレた?」


「襲われたらどうすんだよ」



リザリーはゴロっと転がり俺の腰に抱きついて飲み物を奪う。



「初めてじゃないんだから別にいいわ…貞操観念なんてあんまり気にしてないし」


「ジュース飲みながら触んな」



左手でビンを持って右手で俺の腰を回すようにして俺の腹の部分を撫でる。



いやらしい手つきでお腹を撫で回しながら徐々に下がって来た。



「…っ!おま、どこ触って…!」


「いーじゃない、こんなになってるんだから…」



リザリーは撫でたり握る力に強弱をつけたりして、男の弱点を攻めてくる。



「…く…!ぁ…!」


「ふふ…可愛い声ね…」



ジュースのビンをサイドボードに置き、寝っころがったまま後ろから抱きつくようにして両手で攻め出した。



…この…!ひわいちゃんが…!!



「ぁ…!ぅ…く…!」


「あ、そう言えば」



両手で掴んで上下に擦る動きと片手でアレを揉む動きを追加して、リザリーはふと思い出したように呟く。



「私、新しい彼氏が出来たって言ったかしら?」


「…き、いて…な…!」



くそっ、こいつの攻めが気持ち良すぎて上手く喋れねぇ。



「あー…でも今言ったから聞いたわよね」



勝手に自己完結して俺の背中に頬ずりする。



「く…!前の、彼氏は…っ!別れ、たのか…?」


「とっくに、それってもう一ヶ月ぐらい前の話よ」


「うぁ…!は、激し…!つーか…今で、何人目だよ…」



確か…5年前に付き合ってた彼氏で17人目ぐらいだったっけ?



「えーっと……あんたと再会してからは4人目ね、全体では37人目ぐらいかしら」


「…リア充め…!…っっ!!?」


「あら、良く堪えたわね…今ので呆気なく果てると思ったのに」



くそっ!なんてテクだ、危うくだったぜ…今のはヤバかった。



「はっ……!そう簡単にお前の、思い通り…っ!イくと思うなよ…!」


「どうやら手だけでは難しいようね…じゃあ」


「…っ!?口は…させるか!」



リザリーは俺のわき腹を掴み後ろに引っ張るようにして横から頭を出す。



アレを口に咥える前に俺はリザリーの頭を掴んで動きを制した。



「…離しなさい」


「離したら口でするんだろ?誰が離すか」


「さっき人を良いように弄んだ仕返し…今度は私が弄ぶ番よ」


「アレはただのマッサージじゃねえか、下心なんてねえよ」



ぐぐぐ…!とお互いに力を入れながら話す。



本当に下心があったんなら襲ってるっちゅーに。



あの状態だったら抵抗できないどころか、逆に受け入れてくれるだろうし。



「そう、でも私は下心アリよ」


「ぶっちゃけ過ぎだろ!つーか彼氏出来たんならコレは浮気じゃねえのか?」



俺はしてやった!と言わんばかりの切り札的なアレを言う。

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