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だけど、利便性では引けをとらないと思ってる。



感情であれば好意や敵意、殺意さえも押し込める事ができるから。



だから…マキナやリザリー、エルー達だろうと殺そうと思えば殺せる。



抑圧すれば何も感じない。



その後の後悔とか色々な感情も抑圧で何とかなるし。



まあ先ずソコまで追い詰められた状況ってのがあり得ないんだけどね。



そうなる確率は天変地異よりもかなり低いよ?



まあ意外と便利なんだけど…当然弱点もあるんだよね。



押し込められた感情が一気に吹き出したらどうなるか?って問題がね。



十中八九、暴走するな。



そして負の感情エネルギーを狙って悪魔共が押し寄せてくるかも。



十数年溜めに溜めたからな…純度はかなり高いだろう。



ま、そうなるのは確率的に低いけど。



15%ぐらいか?よっぽどの事が起こらない限りはソレは無い。



「死ね」



魔物?を縦に真っ二つにした後に横にも真っ二つ…四等分に斬る。



俺は何回か深呼吸して今の感情全てを抑圧して、感情をクリアにした。



「…うし、もう大丈夫」



剣を鞘に納めて地下室へのドアを開けて階段を下りる。



…にしてもあいつら遅ぇな、何してんだよ。



「おーい、コッチは終わったぞー」



ドアを開けて中に入ると、変な匂いが充満していた。



…ん?この匂い…まさか!!



俺は嗅いだ事のある匂いに焦り、急いで部屋の奥の方へと走る。



「も、もう…!」


「コレ以上は…!狂っちゃう!!」



そこには椅子に縛られて固定されているマキナとリザリーの姿が。



…しかも半裸っていう。



エルーは気を失ってるようで何重にも縛られて部屋の隅に転がされていた。



マキナ達の身体には夜のビデオでよく出てきそうな大人の玩具……震える丸いアレが何個も貼り付けられている。



…上はブラの中で、下はパンツの中に突っ込まれてるよ。



脱がせよ!せめて震えるアレを貼り付けるんなら、ブラとパンツぐらい脱がせよ !



邪魔なら破けよ!…まあコレも中々興奮するけどさ。



「ん?まだ居たのか?」



俺の事に気づいたのか突っ立ってた奴が振り向く。



この部屋にいる…おそらく黒幕と思われるただ一人の人物は女だった。



黒いサラサラロングで、どこか気の強そうな感じのする美人。



見た目からして多分ドSの女王様キャラかな?



「チッ…女かよ、しかも美人」


「お前みたいなのに褒められてもな…」


「しかもビデオ撮影かよ…ダビングして貰えるのか?」


「お前はこいつらを助けに来たんじゃないのか?」



黒幕の女は不思議そうに首を傾げる。



「その通りだよ…まさかこんな薬を使ってたとはな」



匂いからして媚薬と催眠薬と催淫薬を混ぜた劇薬だな。



…99.8%俺が昔調合した物と同じ薬品だろう。



「お前にはなんとも無いのか…?」


「ははっ、俺が作った薬だぜ?俺に効くわけないだろ」



常人ならこの匂いを少し嗅いだだけで身体が異常に疼き、アノ棒の事しか考えられずに気が狂う。



その薬をここまで充満させやがって…



流石のマキナとエルーでも耐えられるかどうか微妙だぞ。



ってかそのスキを突かれたから今の状況なんだけど。



「ああっ!程人…見ないでぇ…!」


「程人く…!ダメ!見られながらイっ…!」



何この状況、すっげー興奮するんだけど。



もう少しの間そのままでいいかな?



俺が邪な考えに汚染され始めてると黒幕の女が近づいてきた。



「まさか…あの鎮静薬も飲んで無いのにこの空間で正気を保てるわけが…!」


「……俺の強靭な精神はこんな薬ぐらいでは揺るがないんだよ」



俺は黒幕の女を突き飛ばしてエルーの拘束を解く。



「止めなさい!!」



そしてリザリーの拘束を解こうとした所で黒幕の女が叫んだ。



「…俺は女はできるだけ傷つけたくないタイプでな」



剣を向けられても淡々と素早くリザリー、マキナの拘束を解いた。



…ブルブル震えるアレはそのままだけどね。



そこの台に置いてあるぶっといのを、エルーに突っ込んだら反応が面白そうだな。

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