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…大隊じゃあないよな?いくらなんでもそこまでするほど仲の良い国が攻められてるとは思えんし。
「因みに、オーストラリアだって」
…おいおい、最近聞いた名前だな。
まあ魔獣被害にあってる国なんていっぱいあるけどさ。
多分、前々から似たような事はあったんだろう。
だからユニオンと絆を深めて戦力を貸して貰おうとすり寄ってきた、とか。
「今さっき私の方にも電話があって、長引きそうだから情報統合担当で姉さんも現場に行かされるそうよ」
「マジか、上の方も本腰だな」
「ナターシャにごめんね。って謝っておいて…と言われたわ」
おおぅ…出来ればエルーとリザリーのお姉さんに授業参観に行ってもらいたかったんだが…
仕方ねぇ、ココは俺が一肌脱ぐか。
リザリーの姉&クレインのためだ。
(美人人妻?) と (可愛い少女)
今回は進んで厄介事に首を突っ込んでやろうじゃねえか。
なんせ俺は正義の味方気取りだからな。
アレから5時間後、陽が沈み夕方から夜に変わる時間帯。
俺は今、オーストラリアのとある街に来ている。
リザリーのお姉さんとエルーの代わりとしてココに来た。
つまり…やる事はいっぱいあるのだ。
でもめんどくさいからやらないけどね。
そういう情報管理系は明日来るらしい情報部の副管理官にやらせればいいし。
因みに俺がこの街の魔獣を殲滅する代わりに、リザリーのお姉さんは明日休みになった。
そして、ついでにエルーが抜けた穴を埋める代替要員っつー事でもある。
が、さっき言ったように俺はめんどくさいのはやらない。
俺がする仕事は一つ。
魔獣を殺し尽くす事だけ。
ソレさえすれば仕事は終わり。
…まあそれが簡単に出来ないからこんなややこしい事態になってるんだけども。
情報部まで引っ張り出すなんて派遣部隊使えねぇな。
つってもユニオンから戦力が高い奴をポンポン送るわけにはいかないし…
なにより結構前にも言ったように攻められてる国はいっぱいあるのだ。
当然、強い魔獣や魔物がいる所に使える奴らは派遣されている。
つまり…ここにいるのは雑魚ばっかり。
兵士養成学校出身が一人もいないってどうよ?
30人中0だぜ?
陸軍養成校卒とか…あっちは自然災害時の訓練しか受けないだろ!
基本的に陸、海、空軍は災害時にしか出撃しない。
災害での被害者救出、災害対策、災害復興を主に訓練している。
言わば自衛隊のようなものだ。
そんな奴らが…いくらトップクラスのエリートでも魔獣を相手に戦うのは専門外だろ。
今回の派遣を斡旋した奴、バカじゃねえ?
こいつらが目について邪魔だから排除しようとしたのか?
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