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「お、来た…えーと…ウェルカムトゥ?」


「なんだこいつは?」


「警備兵か?それにしては…」



あれ?宮殿ってなんて言うんだっけ…?やっべ、ど忘れした。



俺は斧を肩に当て南門から侵入してきたテロリストを迎える。



数は4人、恐らく先遣隊と言った所か。



あ、思い出した、パラスだ。



でも出鼻挫いたからなぁ~…普通に言えば良かった…まあいいか。




「ウェルカムトゥパラス、エンドゥ…アデュー」



俺は速攻で4人の間に飛び込み斧を振るう。



「な!?」



一人にガードされてしまったけど三人はしとめた…かも。



いやー、二人は首を撥ねれたが一人は上半身と下半身が分かれた程度なんだよね。



「まさかガードされるとはな~」



ギイン!と言う音が響いた瞬間、残りの一人も剣ごと左右に分かれた。



念のためそこらに落ちてる剣で上半身だけの男の頭を突き刺す。



さて、今度は西だな。



「ようこそ宮殿へ!そしてさようなら!」


「な!?」「ぐあぁ!!」「な…ぜ…!?」



ニコニコ笑顔で出迎えて、ニコニコ笑顔で5人のテロリストをしとめる。



これで9人、あっちはどうなってるかな~…っと!



「ふふっ!またお会いしましたねえ!」



南門の方からこの前真っ二つにしたオカッパが飛んできた。



文字通り、『飛んで』来た。



鉄爪を斧でガードするとオカッパは距離を取る。



「この間のようには行きませんよ!」


「あっそ」



俺は素早くオカッパとの距離を詰めて右手で斧を振り下ろす。



オカッパの鉄爪に受け止められ、ギイン!と音が鳴る。



「ふほほ!あまっ…!?」



左手で剣を抜いてオカッパの胴を横一閃で切り裂いた。



「残念、二刀流でしたー」



そのまま地面に倒れたオカッパの顔に剣を突き立てる。



あの某国の英雄は神がかり的なステップで薄皮一枚で避けてたのに…



所詮はこの程度か。



それから二時間、雑魚や微妙に強いテロリスト共を斧で斬り伏せる。



「た、たすけ…!!」



地面を這って逃げようとした男を斧で縦に真っ二つにした。



これで72…っと。



強い奴いねぇな…今の所あのオカッパぐらいか?



長引いたらヤバそうだから速攻で片付けたんだけど…



あのオカッパってこいつらに比べたらレベルが全然違ってたんだな。



俺の行動は正しかった…!



ってか流石に南門と西門の辺りがテロリストの死体と血溜まりでいっぱいになってきたなぁ。



見た目とか衛生上いろいろと良くないし魔王城の食糧保管庫(特製)に移すか。



そこいらの血を指で掬って舐め、ポーチからスタングレネードを取り出してピンを抜いてポイッと投げる。



爆発して辺りが音と光に包まれた時、俺は影移動で血や死体を食糧保管庫(特製)に移動させた。



このまま強い奴が宮殿に来なければ楽できるのになー。



もしくは来ても元一位ランカーの所に…とか。



まあなんて言うか…その、今のでフラグ?的なの立っちゃうよね。



まあ何も無けりゃあ無いで寂しかったりするんだけど…



それでも面倒事よりはマシだと思うよ、うん。



「…敵、捕捉」


「またガキみたいのが来たなぁ」



西門の方から一人、南門の方からは二人侵入して来た。



「様子見のため、出力20%で発動します」


「ロボットとかアンドロイドみたいな喋り…うおっと!」



機械的な喋りの少年?の方から氷の槍が飛んでくる。



それを軽く避けて南門の二人にも注意を払った。



「アッチにはD4が行ったか…ノネ、お前も加勢して確実に仕留めろ」



俺は…と青年が言いかけた所で、俺はかなり素早く青年との距離を詰めて斧で袈裟に斬る。



「うお!なんだこいつ…ノネ!!」



寸での所で避けられたがそのまま逆袈裟で振り上げた。



だが青年の隣にいた少年?が青年を押して双剣をクロスして俺の斧を受け止める。



「チッ…邪魔だ」


「…!?」



俺は舌打ちして少年?を蹴飛ばし、逃げる青年に追い打ちをかけるように斧を振り下ろす。



「でぃ…D4!!」


「ナラ様の防御を優先、出力38%」



青年の背中に当たるギリギリで氷の板?が現れて攻撃が阻まれた。



「魔術使えるなんて面倒くせぇな」


「ぐあ!俺の左手がー!!」



左手で剣を抜いて青年の左腕を斬り飛ばす。



そして俺の後ろから斬りかかって来た少年?を後ろ回し蹴りで再度吹っ飛ばして剣を鞘に納めた。



「はあー…めんどくさ…」



俺は両手で斧を握り、痛い痛いと喚いている青年に斬りかかる。



「くそっ!こんな強い奴がいるなんて聞いてねぇぞ!D4!」


「了解、ナラ様の防御に専念します、出力69%」



素早く青年との距離を詰めると氷の壁が前に現れたが俺はソレごと青年を袈裟斬りにした。



「うそ…だろ…?」


「69%?氷の壁?脆すぎる」


「メンバー重傷…治療、迎撃モードに移行します」



青年が前のめりに倒れ、機械的な少年?が青年の前に立ち塞がる。

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