19 夢

素敵な夢だった。


静かな場所で、陽の光が細く射し込む。


僅かな空気の動きに、沈んでいた塵や埃が流れて輝いていた。


きらきら、きらきら、灰色の床はどこかあたたかく見える。


もうすぐ、あなたが来る。


その予感が、この夢を一層輝かせて僕に見せていた。


あなたを待つ時間はいつでも、とても素敵な夢になった。

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