16 雨の向こう

「またね」


なんて、嘘みたいな言葉を残して、君は雨の中に消えていった。


雨が君をさらっていった、そんな感傷に浸る僕じゃあないよ。


君の嘘を本当にするために、僕は雨を探そう。


雨の向こうに、虹のふもとに、きっと君はいるはずだから。


だから待っていて。また、会いに行くよ。




(#雨・僕・嘘で文を作ると性癖がバレる タグをお借りしました)

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