幕間三十:時間がもったいない!?

笹夜「ごめんください♪」

時崎「高月さん、いらっしゃい」

笹夜「あっ! 時崎さん!?」

時崎「!? どうかした?」

笹夜「い、いえ・・・七夏ちゃんと心桜さんは、居るかしら?」

時崎「居るには居るんだけど・・・」

笹夜「?」

時崎「ふたりともお部屋でおやすみ中・・・かな?」

笹夜「あら? おやすみ中・・・なのですか?」

時崎「実は・・・」


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


笹夜「まあ! そのような事が・・・」

時崎「二人を呼んできましょうか?」

笹夜「いえ、このままそっとしておいてあげてください♪」

時崎「ありがとう。高月さん」

笹夜「はい♪」

時崎「高月さんは、ここ、民宿風水まで列車で来られてるんですよね?」

笹夜「はい。高校も列車で通学しております♪」

時崎「通学時間は、何をしてるの?」

笹夜「主に小説を読んでるかしら?」

時崎「なるほど、今は携帯端末を見ている人が多いからね」

笹夜「携帯端末も時々見ていますけど、一駅ですから、気軽に読める小説に落ち着いてます♪」

時崎「確かに、ひと駅だと微妙な空き時間になりそうだね」

笹夜「はい。朝の時間は人も多いですから、小説を読まない事も多いですね」

時崎「そうなんだ」

笹夜「はい・・・」

時崎「・・・・・」

笹夜「・・・・・」

時崎「ええっと」

笹夜「あっ! すみません!」

時崎「いや、こっちこそ!」

笹夜「・・・・・」

時崎「(・・・困ったな、七夏ちゃん達が居ないと、この場が持ちそうにないな・・・)」

笹夜「時崎さん」

時崎「え!?」

笹夜「その、私、こういう状況になった時、どうすればよいのか・・・」

時崎「高月さんも?」

笹夜「時崎さんも?」

時崎「まあ、いつもは七夏ちゃんや天美さんに助けられてるからね」

笹夜「なんとなく、分かります♪」

時崎「今日のテーマとしては『通勤、通学時間を有効に使う事』になってるんだよ」

笹夜「まあ、それで私に?」

時崎「そういう事なんだ。まあ、行動の制限はかなりあるけど、考える事は沢山出来るからね」

笹夜「ええ♪」

時崎「そう言えば、列車の中で朝ごはん食べている人が居たよ」

笹夜「まあ! ご旅行ではなくてかしら?」

時崎「学生服を着ていたから、通学中だと思うけど」

笹夜「あまり、良い傾向とは言えませんね」

時崎「時間を有効には使えてると思うけど」

笹夜「え!?」

時崎「恐らくだけど、時間ギリギリまで寝ている。つまり、朝食の時間を睡眠時間に充てている! 時間がもったいないからかな?」

笹夜「今出来る事を考えますと、分からなくもないですけど・・・お行儀が良いとは言えないですね」

時崎「じゃ、それぞれを入れ替えてみて、朝食は家で頂いて、車内で寝るというのは?」

笹夜「少し、改善はされてますけど・・・」

時崎「いずれにしても、周囲の人へご迷惑にならないように改善する必要はありそうだね」

笹夜「そうですね♪ 時間に余裕があれば、どちらも解決できそうです♪」

時崎「早く寝て、早く起きるという事?」

笹夜「はい♪ でも、なかなか難しいです」

時崎「高月さんでも難しいの?」

笹夜「つい、夜遅くまで起きてしまう事がありますから」

時崎「小説でも中断しにくい時ってあったりする?」

笹夜「はい。列車内ですと、降りなければならないですから、切りを付けられるのですけど、お休み前ですとつい・・・」

時崎「俺も、夢中になってる時は、夜中の2時過ぎてるとかあるから」

笹夜「まあ! 寝不足になりますと、その日は、ずっと辛くなりますから・・・」

時崎「そ、そうだね・・・分かってるんだけど」

笹夜「お休み前に携帯端末を見るのは、眠れなくなる要因になったりするらしいですので、お休み前の1時間くらい前までに留めておく方がよいらしいですね♪」

時崎「・・・・・」

笹夜「ど、どうされました?」

時崎「俺、全然出来てないなーと思って」

笹夜「急には難しいかも知れませんけど、少しずつ意識して慣れてゆかれますと、お体にも優しいかも知れません♪」

時崎「そうだね・・・少しずつ意識してみる事にするよ」

笹夜「はい♪」

時崎「良かったよ」

笹夜「え!?」

時崎「高月さんも、普段どおりにお話してくれてるから」

笹夜「あ! すみません。私、時崎さんに生意気な事を・・・」

時崎「いやいや、全然構わないよ! 話してる事はもっともだと思う」

笹夜「ありがとうございます♪ お互いに夜更かしには気をつけましょう♪」

時崎「はい。今回のテーマはなんかこんな感じで良かったのかな?」

笹夜「良いかどうかは分かりませんけど、列車内でのお化粧は良くないです」

時崎「なっ! さすが!」

笹夜「七夏ちゃんと心桜さんが、早くいつものお二人に戻られる事をお祈りいたします」

時崎「そうだね・・・俺もしっかりしないと」

笹夜「はい♪ 頼りにいたしております♪」

時崎「よし! 俺もしっかり頑張る『翠碧色の虹』本編はこちらから!」

時崎「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_frma_a.htm」

笹夜「私もしっかり頑張ります♪『ココナッツ』宛てのお手紙はこちらです♪」

笹夜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_suiheki_novel.htm#QUESTIONNAIRE」

時崎「ありがとう! 高月さん!」

笹夜「いえ♪」

時崎「また、高月さんと二人でこんな風にお話できる事があればいいなと思うよ!」

笹夜「え!? と、時崎さん!?」

時崎「え!?」

笹夜「・・・・・」

時崎「高月さん!?」

笹夜「・・・・・はい♪」

時崎「じゃあ、そういう事で、これからもよろしく!」

笹夜「はい♪」


幕間三十 完


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幕間三十をお読みくださり、ありがとうございました!

本編の方も鋭意制作中ですので、どうぞよろしくお願い申しあげます!

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