随筆三十三:戦う理由って何?

七夏「ここちゃー☆」

心桜「ん? あ! お手紙!」

七夏「はい☆」

笹夜「前々回の件かしら?」

七夏「え!?」

心桜「あー、結局あたしたち以外は『謎』のままだね~」

七夏「えっと・・・」

心桜「カレーパンとシュークリームの件!」

笹夜「ええ♪」

心桜「つっちゃー、読んでみなよ!」

七夏「はい☆ えっと、ペンネーム『秋休みが恋しい』さん☆」

心桜「うわぁ~!」

笹夜「心桜さん!? どうしたのかしら?」

心桜「ホントそう! なんで『秋休み』がないのだぁ~」

七夏「なんでって言われても・・・」

笹夜「秋は、読書、運動、お食事、色々な行いがありますからね♪」

心桜「そうそう、ハロウィンもあるよっ! トニック・オア・トリートメント!?」

笹夜「トリック・オア・トリートかしら!」

心桜「あはは・・・って、そうじゃなくて!」

七夏「?」

心桜「春、夏、冬は休みがあるのに、なんで秋だけ休みがないの!? もっと秋は主張すべきだと思わない!?」

七夏「秋は『お休みしなくてもいいよ』って思ってるのかもです☆」

笹夜「まあ♪」

心桜「なんて健気なんだ・・・」

笹夜「七夏ちゃん、続きをお願いします♪」

七夏「はい☆ 『ココナッツさん、こんにちは。私は昔から体を動かす事が億劫で、体育の授業がある日は憂鬱なのです。そして、今、憂鬱の極みとも言える体育大会の練習で、体育の時間が増えるし、参加したくもない競技にも強制させられて辛い日々です。どおして体育大会なんてあるのでしょう?』 えっと・・・」

心桜「つっちゃーさ、そんなに困った顔でこっち見なくても」

笹夜「確かに、少し重たいお話しですね」

心桜「まあ、面倒なのは確かかな? なんで体育大会があるんだろ?」

笹夜「机に座っての授業ばかりでは身体に良くないからかしら?」

七夏「私、お手紙主さんのお気持ち、少し分かります」

心桜「つっちゃーは、どちらかって言うと、キビキビ動ける方じゃないからね」

笹夜「七夏ちゃんは、のんびりと動く方が合ってる気がします♪」

心桜「笹夜先輩、それって褒めてます?」

笹夜「ええ♪ そのつもりです♪」

七夏「特に体調が優れない時の体育は辛いですから」

心桜「ま、元々スポーツは、素早く動いて、相手を撃ちのめすのが主なところがあるよ。まさに戦い! すなわち戦争!」

笹夜「せ、戦争は大袈裟かしら?」

心桜「でも、スポーツの延長線の先に戦争があるからね」

笹夜「心桜さん・・・随分と思い切ったお話しですね」

心桜「んじゃさ、なんで人は争うの?」

笹夜「え!? えっと・・・自分の位置を有利にする為かしら?」

心桜「或いは、自分の力を誇示する為! つまり生き物の遺伝子に組み込まれているんだと思うよ」

七夏「でも、人は協力したり助け合ったりもします」

心桜「そだね! だからバランスが取れてるんだと思うよ」

笹夜「スポーツはチーム同士での協力もありますね♪」

心桜「だけど、敵対するチームには容赦ないからね。人の表裏がよく現れてるよ」

七夏「容赦ないって・・・」

心桜「例えばサッカーなんか敵の選手を押しのけてボール奪ってたりするし」

七夏「ちょっと怖いです」

笹夜「でも、度が過ぎると警告されますから、定められたルールの範囲内のことではないかしら?」

心桜「あたしは、相手も楽しめてるかどうか意識してるけど、それも相手の出方次第かな?」

七夏「出方次第?」

心桜「そう! なんとなく競争になる事ってない?」

笹夜「例えば、何かしら?」

心桜「ふたりで歩いてて、相手に追い越された時、こっちも追い越し返したら、そのまま駆けっこに発展するヤツ!」

七夏「そんな事があるの?」

笹夜「七夏ちゃんは無さそうかしら?」

心桜「笹夜先輩も無さそうですけど?」

笹夜「私は、お先にどうぞ♪ かしら?」

七夏「くすっ☆」

心桜「ま、ちょっと話しが脱線したけど、体育大会がなぜあるのかについて---」

笹夜「・・・・・」

心桜「笹夜先輩!?」

笹夜「すみません。今、調べてましたけど、やはり、学生さんの身体を動かす事が起源みたいです♪」

心桜「だったらさ、授業の合間にストレッチを行えばいいのにね」

笹夜「ええ♪」

心桜「なんで体育大会があるかって話しなんだけどさ、なんかまとまらないね~」

七夏「えっと・・・お手紙主さんは、移動教室も億劫なのかな?」

心桜「ようこそ! 実力主義の移動教室へ!」

七夏「え!?」

心桜「なんでもない」

笹夜「お手紙の内容からは分かりませんけど、体育の授業が億劫という事は、そもそもあまり動かれたくないと思われているのかしら?」

心桜「そう言う人を動かす為に体育大会があるのかもね」

七夏「無理に動かされても、楽しくないと思います」

心桜「そだけどさ、世の中、自分の好きな事だけで生きて行けるわけじゃないからね」

七夏「だけど、体育大会や運動会は、みんなで楽しく過ごしたいです☆」

笹夜「・・・・・」

心桜「? 笹夜先輩!?」

笹夜「・・・・・」

七夏「笹夜先輩?」

笹夜「・・・・・」

心桜「笹夜先輩、NOW LOADING...」

七夏「???」

笹夜「すみません、お手紙の主さんや心桜さんが先程お話しされた『なぜ体育大会があるか』についてですけど」

心桜「おおっ! 何か良い答えでも!?」

笹夜「答えかどうか分かりませんけど、得手不得手・・・かしら?」

心桜「え!? どういう事です?」

笹夜「お手紙の主さんとは逆に、じっとしている事が億劫なお方もいらっしゃるはず。体育大会は『みんなに平等な機会』を与える為にあるのではないかしら♪」

七夏「なるほど☆」

心桜「流石! 困った時の頼れる先輩!」

七夏「勉強が苦手でも体育で活躍できる人もいますから、お手紙の主さんは、そう言う人を応援してあげるといいなって思います☆」

笹夜「七夏ちゃん、素敵な考え方です♪」

心桜「つっちゃーも、時々スマッシュ放つから侮れないなぁ~」

七夏「くすっ☆」

心桜「お手紙の主『秋休みが恋しい』さん! 笹夜先輩とつっちゃーの言葉をご参考に体育大会を楽しんでみよーよ! 好きな人が頑張っている姿を応援してあげると楽しいよ!」

七夏「え!?」

笹夜「好きな人!? そんな事、書かれてたかしら?」

心桜「いや、ペンネームからなんとなく」

七夏「くすっ☆」

笹夜「まあ♪」

心桜「よーし! あたしたちも楽しんでゆこー!」

七夏「はい☆」

笹夜「ええ♪」

心桜「って事で、これからもつっちゃーが楽しむ『翠碧色の虹』本編はこちら!」

心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_frma_a.htm」

心桜「あたしたち『ココナッツ』宛ての、お手紙はこちらです!」

心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_suiheki_novel.htm#QUESTIONNAIRE」

七夏「えっと、楽しむってどうすれば・・・」

心桜「ん~ 深く考えないことかなぁ?」

七夏「はい☆」

笹夜「私達も、楽しみましょう♪」

心桜「あたしは、基本的に楽しく生きてるよ!」

七夏「くすっ☆」

笹夜「心桜さん、素敵です♪」

心桜「では! お手紙、ありがとうございました!」

七夏&笹夜「おたより、ありがとうございます♪」


随筆三十三 完


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随筆三十三をお読みくださり、ありがとうございました!

本編の方も鋭意制作中ですので、どうぞよろしくお願い申しあげます!

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