随筆四:幸せのハッピートーン♪

七夏「メリークリスマス!」

心桜「Merry X'mas」

笹夜「Merry Christmas」

七夏「皆様にとって幸せなクリスマスでありますように☆」

笹夜「心桜さん!『X'mas』は正しい言い方ではないみたいです」

心桜「え!? なんで!?」

笹夜「なんで・・・って言われましても・・・」

心桜「あたしがなんで『X'mas』って言った事になってるの!?」

笹夜「そう言われれば・・・・・確かに・・・・・」

七夏「小説でなければ伝わらない事もあるのかな?」

心桜「ま、そういう事にしておきますか!」

七夏「あっ☆」

心桜「ん? どしたの? つっちゃー?」

七夏「ハートの形のハッピートーンです☆」

心桜「おぉ! つっちゃー! 今日はいい事あるかも!・・・根拠は無いけど」

七夏「くすっ☆」

心桜「んー・・・」

七夏「どしたの? ここちゃー?」

心桜「ハッピートーンって言えば、異様にパウダーの付いたヤツがあるでしょ?」

七夏「確かに、とても味が濃厚ですよね☆」

心桜「あたし的にはハート形よりも、そっちの方が当たりのような気がするんだけど」

七夏「なるほど☆」

心桜「あの異様にパウダーの付いたヤツは、どうやってできるんだろ?」

七夏「そう言われれば・・・謎です」

心桜「例えば、普通のヤツは上からパウダーを振りかけられる・・・んで、異様なヤツは、何かの手違いでパウダーがドバーッ・・・っと」

七夏「そうなの?」

心桜「ほら、よくあるでしょ!? ラーメンに胡椒を少々・・・と思ったら、フタが取れてドバーッ!! ・・・って、なって」

七夏「そんなによくはないと思いますけど」

心桜「確かに、製造工場で、そんなにドバーッが多発すると、色々問題か・・・にしては、そこそこいるよね・・・あの異様なヤツ」

七夏「一袋に2、3個はあるかな?」

心桜「という事は確信的・・・か。工場の機械にリズムがあるとか?」

七夏「リズム?」

心桜「そ。ちょろちょろ、ちょろろ・・・ドバーッ! みたいな」

七夏「一体何の為に?」

心桜「マンネリ化を防ぐ為!」

七夏「え!?」

心桜「或いは、工場の機械がノリノリとか?」

七夏「そんな事は・・・」

心桜「じゃあ、工場の機械を操作している作業員がノリノリィ~とか?」

七夏「なんだか楽しそうですね☆」

心桜「でしょ!! やっぱ、同じ事するなら楽しまないと!!!」

七夏「はい☆」

心桜「んで、ノリノリで作業してて、クライマックスでドバーッ! が連発!! あーそのドバーッ! が連発の袋がいいなー、お値段据え置きで」

七夏「それって大当たり! ですね☆」

心桜「その大当たりのハッピートーンの中では、パウダーちょろっとの方が希少価値があるという事になって・・・状況が一変したりして」

七夏「それって、うすあじ?」

心桜「そそ。キャールのうすあじみたいに」

七夏「あ、ここちゃー! ありました☆ これかな?」

心桜「おぉーそれそれ!!! あたし的当たりの異様ちゃん♪」

七夏「凄い呼ばれ方・・・はい☆ ここちゃーどうぞ☆」

心桜「え? いいの? わぁー☆ つっちゃーありがとー!」

七夏「もっとないかなー・・・」

心桜「いいよいいよ・・・ひとつで十分!!!」

七夏「ハートの形も見つかったし、これからもみんなに良い事が、たくさんあるといいな♪」

心桜「そだね。よし! つっちゃー!!!」

七夏「は、はいっ!」

心桜「次は、ハート型の異様ちゃんを目標にしよう!!!」

七夏「その凄い呼ばれ方・・・確定なの!?」

心桜「ところで、さっきから笹夜先輩が黙り込んでるんだけど・・・」

七夏「笹夜先輩!?」

笹夜「え!? は、はい!?」

心桜「どうかしたのですか?」

笹夜「どおして心桜さんが『X'mas』と話された事になったのかを考えていたのですけど・・・その理由が分からなくて・・・」

心桜「え!? まだ考えてたのですか?」

七夏「笹夜先輩! 今は随筆ですので☆」

笹夜「随筆・・・」

心桜「そそ。だから、そんなに深く悩まれなくても、お気楽にっ!」

七夏「・・・です☆」

笹夜「ありがとう♪ 心桜さん♪ 七夏ちゃん♪」

七夏「笹夜先輩もどうぞです☆」

笹夜「これは・・・」

七夏「ハートの形のハッピートーンです☆」

笹夜「ハッピートーン・・・幸せの音・・・」

心桜「今ならジングルベルが幸せの音かも?」

七夏「くすっ☆」

心桜「今日はこのままだらだらと過ごしますかっ!」

笹夜「それも良いかも知れませんね♪」

心桜「おお! 笹夜先輩がだらだら過ごす事を認めてくれた! さすがクリスマス効果!!」

七夏「今日はのんびりです☆」

心桜「つっちゃーは『いつものんびりさん』だけどねっ!」

七夏「はい☆」

心桜「んじゃ、みんなものんびりと、ちょっとした幸せをみつけてみようね!」

七夏「はい☆」

笹夜「皆様にとって素敵なクリスマスでありますように♪」


随筆四 完


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随筆四をお読みくださり、ありがとうございました!

本編の方も鋭意制作中ですので、どうぞよろしくお願い申しあげます!


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ハッピートーンの、異様なヤツの存在理由。原作者の見解。

1.パウダーがない素体と、パウダーが異様なヤツが、別々のラインで製造される

2.その二つが混ざり合う。比率は、「素体:異様=12:1」位!?

3.混ざり合う中で、素体に異様なヤツのパウダーが伝播する

4.一定時間混ぜた後、梱包工程へ


もし、この流れで製造されていたとしたら、残念ながら心桜さん曰く「ハート型の異様ちゃん」とは出逢えない事になりそうです。でも、可能性が無くても、存在すると思える事自体に存在意義があるのかも知れません。

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