幕間十三:お客様は神様デス!?
七夏「ここちゃー!」
心桜「ん? どしたの? つっちゃー?」
七夏「これ☆」
心桜「おぉ! お手紙かっ!」
七夏「はい☆」
心桜「よし! そのままつっちゃーが読んでみよー」
七夏「はい♪ では読んでみますね! あ、お手紙ありがとうございます☆」
心桜「ありがとねー!」
七夏「えっと、『ココナッツさん、こんにちは。この前、お買い物の時にレジで並んでいたんですけど、その時、私の前にいたお客さんが何か店員さんと揉めてしまって、その時に「お客様は神様じゃないの?」とか話してました。しばらくすると、他の店員さんが来てくれて「こちらのレジへどうぞ」と声を掛けてくれたので、そちらでお買い物を済ませたのですけど、「お客様は神様」という言葉が少し引っかかって・・・このような使い方なのでしょうか?』・・・ですって」
心桜「んー・・・お客様は神様か・・・今回の場合、間違った使い方だと思うね」
七夏「どおして? 私は、お泊りに来てくださるお客様は神様だと言う考え方、良いと思います☆」
心桜「それだよ・・・つっちゃー!」
七夏「え?」
心桜「つまりさ、『お客様は神様』って言葉は、店員さん側が相手のお客様を立てて使う言葉なんだよ」
七夏「謙譲語・・・という事?」
心桜「そうそう、それそれ。お客様は神様のようにありがたい存在だと思って、おもてなしをする・・・というのが、あたしの考え方かな」
七夏「なるほど♪」
心桜「という事で結論! ココナッツ的には『お客様は神様です』は、お客側が使うべき言葉ではないという事・・・で、良いかな?」
七夏「はい☆ 私、これからも、その気持ちを忘れないように心掛けます!」
心桜「うんうん。いい心掛けだよ♪」
笹夜「こんにちは♪」
心桜「あ、こんにちはー! 笹夜先輩!!」
七夏「笹夜先輩! こんにちはです♪」
心桜「んー・・・・・」
七夏「どしたの? ここちゃー?」
心桜「(いや、今回は普通だなーと思って・・・よく考えたら普通登場は初かも!?)」
七夏「え!?」
笹夜「何のお話をしていたのかしら?」
七夏「えっと・・・」
心桜「お客様は神様です!!」
笹夜「え!?」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
七夏「・・・って、いうお話です☆」
笹夜「なるほど♪」
心桜「もしも、笹夜先輩が店員さんなら『お客様は神様じゃないの?』って言われたら、どう思いますか?」
笹夜「そうですねー。そのとおりだと思います♪」
心桜「え!? お客様がその言葉を使っても良いって事!?」
笹夜「はい。店員さんの視点では間違いでは無いですから」
七夏「そうなりますと・・・少し纏めるのが難しくなってきます」
心桜「んー、さっき『ココナッツ的結論』話しちゃったんだけど」
七夏「どおしよ・・・ここちゃー?」
笹夜「大丈夫♪ 七夏ちゃん♪」
七夏「え!?」
笹夜「店員さんの視点で『お客様は神様』で、間違いはないですけど、神様が良い神様ばかりとは限りませんから」
心桜「!!! 疫病神かっ!!!」
笹夜「はい♪ いくらお客様だったとしても、店員を困らせたり、ましてや他のお客様のご迷惑になるような言動は、慎むべきだと言う事かしら?」
七夏「なるほど♪」
心桜「流石、笹夜先輩!!!」
笹夜「ですから店員としては教育上、言えませんけど、お手紙の方のような状況だった場合『お客様は神様、お客様は疫病神ではないですよね?』と話すかも知れません」
心桜「確かに、他のお客さんにとってはレジで待たされる時間が長くなって厄になる要素あるよねー」
七夏「私、お買い物の時、レジ前で、もたつかないように気をつけます!!」
心桜「つっちゃー、それ微妙に違う気がするけど・・・まぁ、いいか!」
七夏「お客様は神様です♪」
心桜「お客様は神様デス!(DEATH!)・・・なんつって」
笹夜「まあ☆」
七夏「???」
心桜「と、ともかく、今回は疫病神が『いい役』だったよねー」
七夏「もぅ・・・ここちゃー」
心桜「という事で、真のココナッツ的結論!!『お客様は神様だけど、疫病神には気をつけよう!!』という事で!!」
七夏「皆様に『いい益』ありますように♪」
心桜「・・・っ!」
笹夜「まあ☆」
心桜「うぅ・・・駄洒落でつっちゃーに負けた・・・」
七夏「え!? 駄洒落???」
心桜「しかも、天然と来ましたか、これがっ!」
七夏「???」
心桜「まあ、何とか纏まったから、これでいっか!」
七夏「お手紙、ありがとうございました♪」
心桜「笹夜先輩!! ありがとうございます!」
笹夜「はい☆ こちらこそ、楽しい一時、ありがとうございます♪」
心桜「ではでは、今回もあたしたち『ココナッツ』とー」
七夏「素敵な笹夜先輩で、お届けいたしました☆」
幕間十三 完
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幕間十三をお読みくださり、ありがとうございました!
本編の方も、どうぞよろしくお願い申しあげます!
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