悲しむ機械とのお別れ式

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★★★ Excellent!!!

機械には人格があるから、わたしが大事なレポートを出力しようとすると、プリンタは女子学生のように恥じらって止まってしまう。

ポンコツな機械にはポンコツな人格が宿っていそうである。

おごそかでどこかドライなお別れセレモニーが粛々と進んでいく、だけのお話。

「蚊を死ぬほど辱める機械」「干しブドウばらまき機」などで有名な(?)『ムナーリの機械』を思いだした。とっても好き。

★★ Very Good!!

感情がなく、痛みを感じる事もなく、ただ決まった動きをするモノ。
やがて、ガタがきて動かなくなり、人間の方から勝手に「死刑宣告」をする。
全ては周りの人間次第。

しかし、なぜか人間の方が「哀しい」と言う感情に襲われる。
機械はモノだが、人間に少なからず影響を及ぼす。

最後の最期まで・・・

★★★ Excellent!!!

晴天の行楽を連想させる「市民遊園地」という楽しげな施設と、
今は一時の隆盛をすぎて捨て去られる「機械」の悲哀、
のコントラストが見事です。

栄枯盛衰、諸行無常、というのでしょうか。
そうした形のない概念を、童話の型で書き下ろし、無駄なく切り取ったところに作者のセンスを感じます。

連日の猛暑を忘れ、作品世界に浸りませんか(*^^*)


※「詩」「童話」「短編」のタグから「完結」作品と勘違いして、フライングしてしまいました (^_^;)
物語の序盤、「プログラムナンバー」が始まる前までのレビューです。