第620話 第八章まとめ③【門の世界と門番編】
■第三の門
鏡の世界。ウローダスの召喚、というか、入り口を繋げただけ。中身は自前。
こちらとあちら、光を反射して姿を写すことのできるもの全てを繋いでいる空間。どのくらいの広さかという質問は愚問。ここは広さという概念が崩壊している。
色んな思念や魔力魔法、形にないものが閉じ込められた、別名捨てられた世界。
時間の流れも、重力もなんもかんもが狂っている。
そして、何故かこの世界では“特定の存在が”写らない。
中心部、というよりも光が消える地点には魔力が大量に落ちてきていて、それがイシに溜まっていた。
◎門番 スイキョウ
鏡の向こう側に興味本意で近付いて、取り込まれた哀れな男の末路。鏡の中を流れる色んな思念に取り憑かれて、悪魔と化した。
鏡の中にある魔力や魔法の残りカスを利用して、特有の能力を得ており、鏡の中では最強の存在であった。しかし、依り代の体は生身なので最近劣化を感じて、さらに新たな力を得ようとニックを取り込もうとしたのだが、これが運の尽き。
ライハに魔力を根こそぎ奪われ、更に乗り移り失敗で、鏡の能力の殆どをニックに持っていかれた。
可哀想。
影の弱点は強い光と塩。
▲
現在の状況。
新しく獲得した能力でスイキョウはニックにボッコボコにされた。
最後まで可哀想。
ドエスを発動したニックの猛攻で、最終的にアレックスとシラギクがピエロに哀れみの視線を送るというなかなかシュールな展開になっていた。
今はアレックスが二人を担いで後を追っている。
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