第618話 第八章まとめ①【門の世界と門番編】
■第一の門
通称、密林エリア。
ウローダスの召喚によって作り出された空間で、地平線の果てまでも密林が広がっているように見える。見えるが、実はあるところで見えない壁がある。
中心点は搭。そこから円形状の空間で、指定した物体から常に一定の距離を取るようにしていた。今回の指定は花粉を浴びたライハの上着。
囮として木の枝に引っ掻けた時点で、搭が動くことは無くなった。
ちなみに門が無かったのは、一番遠いところにあったエリアなので、門の生成に間に合わなかった…、訳ではなく、クスジュの要望。
曰く、慌てふためいた人間が見たかったから。
◎門番 クスジュ
女性型の魔族で、トンビに似た翼と鈎爪のついた鳥の四肢を持つ。ハーピーと何かのハーフ。
ヤテベオ等の植物系の魔物の指揮を取る。
虫が居ないのは食い尽くされたから。
頭が花っぽいのはジャトゥラントという、ドライアドとトゥラントの進化したやつ。高速で動き回り、獲物を捕らえて養分にする。実はアレは雄で、雌は人間に近い形をしているが、基本木から動かないので戦闘から除外されている。
お腹の部分の中身は空洞で花粉が詰まっている。
ライハがやられたのはこれで、毒ではなく、花粉症の症状だった。
◎クスジュの主な能力は植物との意志疎通と、口から空気を圧縮した玉を発射する空気砲。
▲
現在の状況、シェルムが陽動で地形を変形させるほどの攻撃をしており、ビキンが不意打ちをついてクスジュの翼を叩き折った。
デアは新しい能力を開花させた。
一度見た魔法陣の完全暗記。こっそりニックから貰ってた魔力の結晶で地面や幹に描いて二人に最強のサポートを施している。
ジャトゥラントは殆ど幹に矢で縫い付けた。
もう少しで決着が着きそう。
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