幽霊ペンション

作者 大久保珠恵

30

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★★ Very Good!!

――

ど直球のタイトルがすでに怖い。
「ペンションとホラー」って、「山荘とミステリー」と同じくらい相性がいいと思うのですが、やっぱり出るときは出るのですね。――幽霊。

都市伝説的な噂というのは眉唾物が多かったりしますが、中にはこういった「幽霊ペンション」のように、事実として起こり得るものもあるのですね。

しかし、通常通り営業ですか。
宿泊する方に何も起きなければいいのですが……。

★★★ Excellent!!!

――

山は異界、ならばペンションはその中のオアシスといったところ。
壁板一枚隔てた向こうは勝手の解らぬ山の夜なのだから、その安心感たるや、想像に難くない。
けれど。
所詮はそこも、異界の一部。
現世と、そうでない世界との混ざり合う夜の中に浮かんだ、頼りない小舟に過ぎない。
季節がめぐるまで閉ざされたその箱の中にナニが居るのか、開けるまで誰にも解らない。

★★★ Excellent!!!

――

昔からそこでスキー客を支えているペンション。
毎年、毎年、旅行客をもてなしている。

そんな人の生活があるところには、良からぬ噂の一つや二つあることでしょう。

この物語は作者様が清掃会社として施設に入った時の物語です。
季節は冬で、その寒さのように冷気が漂っているお話でした。

★★ Very Good!!

――

こういった不特定多数の人が宿泊する施設って、何か得体の知れないモノが居着いている事が結構有るんですよね。
私も過去に短期間、宿泊施設での仕事をしていた事があり、自分以外の誰も居ない場所で目の前の物を動かされたという経験があります(そこも曰く付きでした)。
慣れない仕事でありながら、リーダーという重責を任されて精神的に不安を感じていた様子ですが、私の経験上、こういった弱り目の時ほど、生きている人間でないモノに付け入られやすかったりしますね。
季節も季節という事で、なおのこと怖さが増します。