第9話好きな程も遠い

好きだったらしい。

その人は

悲しそうに。

『ごめんなさい…ごめんなさい…』

と、言っていた。

狂いる花は

花弁となって、飛んでいった。

好きだったんだと思う。

この人を

『好きだろう?』

そう言われて、泣いた。

隠れて泣いた。

隠れ砂糖は、見えてなくて。

惚れているとは、言えなかった。

言うことも言えなかった。

「好きじゃない…姉だ…」

と、言えた。

好きなだけ、惚れていた。

愛していた。

「あぁ…あぁ…」

この人は、姉を。

手にしていた。

知っていた。

窓辺に手を当てて。

暫くすると、その姉は、新しい男性をゲットしていた。

そんなのは、知らなかった。

゛それで、いいよ゛

なんて。

声を聞いて。

泣いた。

その姉は、交通事故で、な亡くなったらしい。

好きだった男性を追い掛けないで、亡くなったらしい。

その事で、俺は、泣くのを止めた。

辛いの、は、花淫らだ

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