われと酒を酌み交はしたき人あらばいかにすきなる者とかは知る

【読み】

 われとさけをくみかはしたきひとあらばいかにすきなるものとかはしる


【大意】

 わたしと酒を酌み交わしたいという人があるとすれば、それがいかに物好きな者であるかを人々は知らぬことであろう。


【附記】

 藤原道綱母(936-995。百人一首では「右大将道綱母」)の百人一首入集歌の本歌取り。わたしが酒を飲むのはほとんどいつでもひとりである。


【例歌】

 歎きつつひとりぬる夜のあくるまはいかにひさしき物とかはしる 藤原道綱母

 酔ひつぶれひとりぬるよのあくるまはばかに久しきものとかはしる 作者不詳

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