【読み】

　きかいにてわがあらませばすきなだけあたまのなかをみせましものを

【大意】

　もしもわたしが機械であったならば好きなだけこの頭のなかを見せようものを（機械ではないから不完全な言語で思考の一端を示唆するのが関の山である）。

【附記】

　他者の精神は間接的に観測するほかなく、我々が分かり合う日はついに訪れまい。

【例歌】

　悔しかもかく知らませばあをによし国内（くぬち）ことごと見せましものを　山上憶良

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