人の身の冷たかりせば情愛の炎も咲かずあだに消えまし

【読み】

 ひとのみのつめたかりせばじやうあいのほのをもさかずあだにきえまし


【大意】

(生きている)人のからだが冷たいものであったならば、情愛の炎が咲きみだれることもなくいたずらに消えてしまうことであったろう。


【附記】

 恋は盲目であってしばしば冷静を欠くものであろう。「炎も」ではなく「炎も」としたのはちょっとした工夫である。


【例歌】

 やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君 与謝野晶子

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