反対の方を向いてもむらぎものこころは君の方をこそ向け

【読み】

 はんたいのはうをむいてもむらぎものこころはきみのはうをこそむけ


【語釈】

 むらぎもの――(古くは「むらきもの」)心は内臓の働きと考えていたところから「心」にかかる。[参考:精選版 日本国語大辞典]


【大意】

 からだは反対の方を向いても、こころは貴女の方を向いているのです。


【附記】

 二元論になじめないわたしが言っても説得力に欠けるかもしれない。


【例歌】

 むらきもの心砕けてかくばかり我が恋ふらくを知らずかあるらむ 大伴家持

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