カラオケに行けずなる日を思ひつついのちのかぎりいまは歌はな

【読み】

 カラオケにゆけずなるひをおもひつついのちのかぎりいまはうたはな


【語釈】

 歌はな――「な」は、①話し手の希望や決意、また、聞き手に対する勧誘を表す。……したいな。……しようよ。②聞き手の行為に対する期待・願望を表す。……してほしい。[参照:大辞林 第三版]


【大意】

 いつかカラオケに行けなくなる日の来ることを思いながらいまは命のかぎり全霊をかたむけて歌うことにしよう。


【附記】

 今次の災禍でカラオケに行くこともかなわない状況である。「いつまでもあると思うな親と金」ではないが、ある物事がいつの日もあってできると考えるのは少々浅はかなようである。

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