ありとある匂ひの記憶あらませばいかにわが世は豊かならまし
【読み】
ありとあるにひほのきおくあらませばいかにわがよはゆたかならまし
【語釈】
ありとある――そこに存在するすべての。ありとあらゆる。[精選版 日本国語大辞典]
【大意】
もしもありとあらゆる匂いの記憶が鮮明に残っていたなら、わたしの人生はいかに豊かであったろうか。
【附記】
ある匂いを覚えたときに、その匂いを知っているものの何の匂いであったかが思い出せないことがかなり多い。その匂いの正体やそれを嗅いだときの状況を逐一覚えていたら日常生活の質ががらりと変わるだろうと考えた。
そうは言ったが、記憶は人間の不幸のもとであって忘却こそが現世における救いと思わぬでもない。なかなかそうもいかないので次善策として好ましい記憶を蓄積する訓練をみずからに課している。
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