メロスらはいまは罷らむ王宮の処刑台より友待つらむそ

【読み】

 メロスらはいまはまからむわうきゆうのしよけいだいよりともまつらむそ


【大意】

 不肖メロスはこれにて失礼します。わたしの知己が王宮の処刑台から、わたしの帰りを首をながくして待っていましょうぞ。


【附記】

 憶良(660-733頃)の「宴を罷る歌」の本歌取り(パロディー)である。題して曰く、「プロもすなるメロスの二次創作をアマもしてみむとてするなり」と。

 四句を「処刑台」等としていない点など地味ながら工夫した。


【例歌】

 憶良らは今は罷らむ子泣くらむそれその母もを待つらむそ 山上憶良

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