【読み】

　へいせいはをはりけらしもはなぐはしさくらももこのねむるときけば

【語釈】

　終はりけらしも――終わったようだなあ。

　花ぐはし――「『花が美しい』」の意から、『桜』『葦あし』などの植物名にかかる」（大辞林第三版）。

【大意】

　平成も終わったのだなあ。さくらももこが永眠したと聞くと。

【附記】

　執筆時まで「桜」にかかる枕詞のあることを知らなかった。

　わたしが博識なら「平成の終わりを象徴するできごとベストテン」なるものを発表したかもしれない。

　推敲前、結句「逝くとし聞けば」。「も」がかぶることを嫌って初句を「平成は」とした。

　死者の霊魂に合掌。

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