ますらをと思へる我もClariSの声聴くときは涙たぎちつ

【読み】

 ますらをとおもへるわれもクラリスのこゑきくときはなみだたぎちつ


【語釈】

 ますらを――「立派な男子。強く勇ましい男子。上代には多く官吏を称した。ますらおとこ。ますらおのこ」(精選版 日本国語大辞典)。

 ClariS――「クララとカレンの女性2人組による日本の音楽ユニット(後略)」(ウィキペディア)。

 たぎちつ――激しく流れることであった。「たぎつ」は「水がわきあがる。水があふれるように激しく流れる」(精選版 日本国語大辞典)、「つ」は「ある事実に対する確認の気持を表わす。…た」(同前)。


【大意】

 立派な男子を自任するわたしでも、ClariSの声を聴くときは堰をきったように涙があふれ出るのであった。


【附記】

 こうした作品がひろく共感を呼ぶとは到底思えないが、一応完成を見た作品であるから上げようと思う。


 推敲前、「ますらをと 思へる我を ClariSの 声聴くときは 落ちたぎつ このが涙 留みかねつも」。


【例歌】

 ますらをのうつし心も我れはなし夜昼といはず恋ひしわたれば 作者不詳

 ますらをと思へる我れや水茎の水城みづきの上に涙のごはむ 大伴旅人

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