第85話
ゲートをくぐって中に入るととっても可愛い一匹のレッサーパンダがお出迎え。
キュルンとさせた眼で下から見上げる可愛い仕草。
これの何処が怨霊になるのかしら?
しかし私の横に居る清明さんどこか苦しそう。
どうしたのかしら?
「み、蜜ちゃん!あ、あいつが瘴気と怨霊の親玉、人間の歳に換算すると九十五歳になる自分がどの様な仕草をすれば人間に気に入られるかを知り尽くしたレッサーパンダのお婆さんチョさんです。若い時より年を経た現在の方が可愛いく幼く見えると言う究極のロリハババア。あの姿は計算され尽くした人間に媚びる演技なんですよ!僕は瘴気に耐性があるからまだ大丈夫ですが、本当はチョさんを構いたくて仕方が無いのを我慢しているんですよ。蜜ちゃんは僕の睨んだ通りに何度も無いですね」
「うーん、この瘴気は只の欲求不満が固まっただけみたいね。ここの持ち主は普段どうやってチョさん達を構っていたのかしら?」
「威嚇してくるチョさん達のてを持ってクルクル回ってましたね。身体をよじ登るレッサーパンダ達を彼らが飽きるまで降ろしては登らしたりして、見てるこちらが大丈夫かと思うほどレッサーパンダの奴隷でした・・・」
「そんな我儘放題をしてたならこうなるのも仕方ないわね・・・。わかったわ構ってあげようじゃないのレッサーパンダさん達!」
私はボンテージ姿で手に持っていた鞭をパシンッと地面に打ち付けてから牙をニョキっと伸ばしニヤリと笑った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます