第50話
熱海の宴会から彼女達が帰ってこない。
私の参加した宴会の日から二日後の午前に新幹線で帰ろうと切符売り場に行ったがその時。
「まだ時間あるし新幹線で名古屋駅に行って昼食に新幹線ホームにある立ち喰いの”きしめん”食べて戻っても夕方に帰れるわよ」
と言う黒蜜おばばの一言で名古屋駅に向かった例の家族御一行様。
名古屋駅に向かう新幹線の車内販売のお酒を飲み尽くし途中停車駅で酒とつまみを買い込み名古屋駅へ。
新幹線ホームで湯気により鰹節がウネウネ踊るきしめんを堪能して登りの新幹線に乗り換えようと一旦改札口を出た時、今度は大酒飲みの餡子さんがある店を指差しながらポッリと。
「世界の○ちゃんの手羽先の店があんな所に」
全員の眼が手羽先の店に釘付けに。
日本に来てから日本のチープな食の偉大さに目覚めた、たるとちゃんが震電さんに。
「私、日本の事をもっと知りたいんですお婆様」
と可愛く上目遣いでお願いする。
手羽先の店をガン見して動かないカミーラお婆様を見ながら。
「知らな事を学ぶ事は大切だね。市内巡回バスに乗って名古屋城を見て歴史を学ぼうか。そしたら丁度、手羽先の店の開店時間になるし皆んなで名古屋観光をしましょう」
何だかアル中の言い訳みたいな理屈を孫に言うと全員で頷き合い市内観光に出かけ駅中にある世界の○ちゃん開店時間にニコニコしながらやって来た一行。
開店時から大量注文が入り途中で食材と酒と人員を近接店舗に借りに行った店長さん開店から四時間後やっと帰る黒田家一行にヘロヘロになりながらサービス券を渡しまたのお越しをと言ったのだった。
大量に飲み食いしたのに普通の状態の一行は駅前のホテルに泊まり眠りについた。
翌朝、モーニングの有名店で小倉トーストを食べ名古屋駅で東京行きの切符を買うのかと思っていたら。
このメンバーが集まるのも珍しいどうせなら京都、大阪も巡って帰ろうと東京と反対の新幹線に乗り込んで行った。
後日、たるとちゃんのLINEの写真とコメントを見たイギリスの水無月さんは旦那さんを何とか日本に移住させられないか考え中らしい。
同じくLINEを見た琥珀さんは娘の瑪瑙ちゃんの成長促進薬が出来ないか黒蜜おばばに聞いて来たらしい・・・○ルモちゃんのキャンディ?
しかし、女性陣が旅行中置いて行かれた男性陣や使い魔達は穏やかな日々を楽しんだ。
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